拝啓、空の彼方のあなたへ

きっと、空に近い場所にいるあなたへ伝えたいこと。手紙、時々、コトバ。

菜の花の咲く公園で -2018-

あなたへ 今日、仕事がお休みだった私は、いつか、あなたとあの子と、3人で行った公園へ、散歩に出掛けました。 特に変わったものは何もないけれど、時々、近くを電車が走り、とても静かで、春には、菜の花がたくさん咲く私のお気に入りの場所。 最後に、こ…

生かされているということ

あなたへ 俺は生きているんじゃなくて、生かされているんだなって思ったよ あなたが、そんなことを言った日のことを覚えていますか。 あれは、あなたが交通事故に遭った時のことでした。 ほんの少しの言葉を話せるようになった、幼いあの子と行動を共にする…

歌うこと

あなたへ 先日、あの子がカラオケに誘ってくれました。 お母さんと最後にカラオケに行ったの、いつだった? そんなあの子からの問いに、私が最後にカラオケに行った日のことを思い出していました。 あれは、まだあなたが元気で側にいてくれた頃。あの子が中…

コトバ -手紙-

元気ですか 私たちは元気です 今日も空を眺めながらあなたを想いました 今何を見ていますか あなたは今幸せですか 何処かで笑ってくれていますように あなたに逢いたい 愛しています 在り来たりの言葉じゃ足りなくてあなたに送りたい言葉を考えていました 伝…

7年目の成長

あなたへ あの子が武道を始めてから、7年目になりました。 高校生に上がり、一般のグループに加わって、練習をするようになったあの子から、大人の先輩たちと一緒に、団体の部で大会に出ることが決まったと話してくれたのは、あの子が高校2年生に上がり、間…

迷路の中で見つけたもの

あなたへ ここ最近の私は、なんだか変でした。 ずっと、音楽が大好きだった私。あなたを見送り、自分の大好きなものを忘れてしまっていた私は、思えば、あの日から、ゆっくりと音楽を聴こうとさえ、思ったことがなかったように思います。 ちょっとしたきっか…

あの子の部屋

あなたへ あの子の部屋が少しずつ変わっていったのは、あの子が高校生活にも慣れ、暫くが経った頃からでした。 ここへ越して来たばかりの頃は、こまめな掃除で、自分の部屋をとても綺麗にしていたあの子ですが、今では、足の踏み場がなく、汚部屋状態。 洗濯…

コトバ -その温もりを、そっと届けてくれる人へ-

私が悲しくなるときっと遠くから飛んで来てその温もりをそっと私のところに届けてくれる人へ その姿が見えなくてもそっと寄り添ってくれるところはあの頃と何も変わらないね 苦しくて悲しい時泣き出しそうな私を優しく包んでくれるかのように背中に感じる温…

あの子の感性

あなたへ 小さかったあの子が、初めて写真を撮った日のことを覚えていますか。 今は、携帯電話のカメラで写真を撮ることが殆どですが、あの頃は、どこへ行く時も、デジカメを持って出掛けていましたね。 写真を撮ることに興味を持ったあの子に、初めてカメラ…

始まりの音

あなたへ 朝、起きると、あなたの目覚まし時計の音が鳴ります。 朝が苦手な私と違って、小さな音の目覚まし時計で起きることが出来たあなた。 いつも、あなたが起きていた時間。 可愛い音で、ピピピッって鳴るあなたの目覚まし時計は、アラーム設定を解除し…

今の私

あなたへ 電球の交換インパクトドライバーを使えるようになったことカーナビの取り付け名義変更引越しの手続きを全部ひとりで出来たこと電化製品を買うこと粗大ゴミの処分 プリンターのインクを間違えずに買えるようになったこと いつかあなたが教えてくれた…

運命の人

あなたへ インターネット検索をしていたら、偶然、前世の恋人占いというものを見つけました。それは、前世の恋人は、どんな人だったのかを生年月日から占うというものでした。 なんとなく占ってみたらね、 前世のあなたも男性。前世のあなたは、一目惚れした…

進級

あなたへ 先日、始業式を迎えたあの子は、高校2年生になりました。 2年生からは、授業時間が増え、登校時間も早くなりました。早起きが苦手なあの子と私ですが、これをいい機会に、早起きが得意になればと思っています。 2年生に上がり、クラス替えがありま…

コトバ -春-

春の風を 覚えていますか春の色を 覚えていますか春の匂いを 覚えていますか その髪を揺らす爽やかな空気をその瞳に映る鮮やかさを鼻を擽る甘い香りを覚えていますか 一緒に過ごした初めての春 あなたを呼ぶこの声をあなたの手を握るこの指の感触をあなたを…

プリクラ

あなたへ 押入れの掃除をしながら、あなたと一緒に撮った、たくさんのプリクラを見つけました。 あなたが写真嫌いだと知ったのは、今度、一緒にプリクラ撮ろうよって、何気なく誘った日のことでした。 俺、実は写真嫌いなんだ そう言いながら、自分の写真は…

春からの贈り物

あなたへ 満開の桜も終わりの時を迎え、ピンク色から、少しずつ、緑色へと景色が変わって来ました。 今年のこちらは、暖かくて天気のいい日が続き、桜が咲く期間も長かったように思います。 毎年、この時期は、特に仕事が忙しかったあなた。 桜が咲いたから…

反抗期おわりの宣言

あなたへ 近頃、あの子との外出をする機会が増えた私は、あの子の大きな成長を感じました。 あの出来事は、あなたを見送り、1年と半年程が経った頃のことでした。 それまでは、車での外出の時には、当たり前のように、助手席に乗っていたあの子ですが、その…

初めての電話

あなたへ 初めて、あなたが電話をくれた時の、あなたの第一声を、今でもよく覚えています。 もしもし俺ですけどあっ俺じゃ分からないかな 初めて、あなたが電話をくれた日は、なんだか、少し、緊張している様子で電話をくれたんでした。 分からないわけない…

春みたいな人

あなたへ さわやかな風が、そっと頬をなでていく、気持ちのよい季節となりました。春を感じる今日この頃。こちらでは、桜が咲き始めました。 春は、ちょっとだけ、不思議ですね。 春の光を浴びているだけで、なんだか、幸せな気持ちになれるような気がします…

歯医者

あなたへ あなたが体調を崩した頃、歯の治療に通っていた私は、あの頃に、予約をキャンセルして以来、ずっと、歯医者へ行くことが出来ずにいました。 それはやはり、そこにも、あなたとの何気ない日常があったからでした。 家族3人、みんなでお世話になった…

春休み

あなたへ 先日、終業式を終えたあの子は、春休みに入りました。 自転車に乗り、電車に乗り、また自転車に乗って、あの子の通う高校までの通学時間は、1時間。 この1年間、暑い夏も、寒い冬も、雨の日も、雪の日も、本当に、よく頑張って通いました。 そして…

あなたが見ていた景色

あなたへ 私よりも、4つ年上だったあなた。 いつでも、私よりも4歩、先を行くあなたは、私よりも先のことを知っていて、私が転ばないようにと、私の足元を照らしてくれているように見えました。 そんなあなたの光を頼りに、私は、あなたを追いかけていたん…

かけがえのないひととき

あなたへ コーヒーがいい これは、夢の中で、あなたに言われた言葉です。 あの夢を見たのは、あなたの告別式の、前日の夜でした。 家には、あなたがいて、あの子がいて、家族3人のいつもの風景。いつもの席に、あなたが来たところで、私は、聞いたんでした。…

ゴースト

あなたへ テレビが好きだったあなた。特に、映画が好きで、テレビで放送される映画の全てを録画しては、空いた時間を見つけて、視聴していましたね。 この映画は、削除。この映画は、保護。そんなふうに、特にお気に入りの映画は、保護にしていたあなた。 こ…

あなたを好きな理由

あなたへ 俺のどこを好きになってくれたの? 突然、あなたにそんなことを聞かれたのは、 私たちが出会ってから、どのくらいが経った頃だったでしょうか。 今思えば、 あなたの事を、まだ、ほんの少ししか知らなかったあの頃の私から見たあなたは、どこから見…

お供え物

あなたへ 仕事帰りに、買い物に寄った私は、あなたが好きだった炭酸飲料を買って帰りました。 帰宅早々に、あなたへのただいまの挨拶と共に、炭酸飲料をお供えしながら、思えば、とても久しぶりに、炭酸飲料をお供えしたことに気が付きました。 冬の間のあな…

コトバ -夢の中-

彼はいつでも突然に逢いに来る それが当たり前かのように 笑ったり話したり手を繋いだり そして私も当たり前に彼に笑いかけるんだ さっきの時間の続きみたいに そこは夢の中 目が覚めると目覚めてしまったことに少しだけ後悔しながら彼との時間を思い出す 彼…

夫婦喧嘩

あなたへ 先日、外出中に、喧嘩をしているご夫婦を見かけました。 よりにもよって、喧嘩の最中に、通り掛かってしまうだなんて、なんだか、申し訳なさで、いっぱいだった私は、出来るだけ、話が耳に入らないように、足早に通り過ぎながら、あなたのことを考…

新たな夢

あなたへ 先日、あの子が通う高校では、新しく入学する子たちの入学試験が行われました。 1年前、必死に、勉強と向き合っていたあの子の姿を思い出していました。 絶対に、受かってみせるよそう言って、見ているこちらが心配になる程に、一生懸命だったあの…

2月

あなたへ 今日で、2月が終わります。この1ヶ月には、我が家の楽しいイベントが、詰まっていましたね。 あなたのお誕生日。今年のパーティーも、とても楽しかったですね。 前日から料理の仕込みをしながら、とても楽しみにしていました。毎年、定番の唐揚げは…