拝啓、空の彼方のあなたへ

きっと、空に近い場所にいるあなたへ伝えたいこと。手紙、時々、コトバ。

手紙

秋の肌寒さに

あなたへ 寝起きの肌寒さに、思わず、長袖の上着を羽織ったのは、 今朝のことでした。 ここ数日のこちらでは、朝晩の肌寒い空気に、 より一層、秋の深まりが感じられるようになりました。 つい最近までは、 エアコンがなくては眠ることが出来ませんでしたが…

元気に会える日を楽しみに

あなたへ コロナウイルスに怯えながら生活をするようになってから、 何ヶ月が経ったでしょうか。 緊急事態宣言が解除され、 以前のような生活に戻った人。 自粛生活を心掛ける人。 その生活の仕方は、様々ですが、 我が家では、自粛を心掛けた生活を続けたま…

永遠の親孝行

あなたへ 子供はね、3歳までに親孝行をするんだよ 3歳までは、本当に可愛いんだよ 天使だね その後はね、お金だよ 子供が大人になるまでに、いくら掛かるか知ってる? 1000万円以上掛かるんだよ 3歳までに、その可愛さで、一生分の親孝行をしてもらったら、 …

空に描かれた手紙

あなたへ あなたから、あの子へ宛てた手紙を見返していました。 これは、あの子の部屋の大掃除で見つけた、いつかの幸せのカケラ。 何度読み返しても、やはり、 いつ、どんな時の手紙であったのか、思い出せないままに、 この文字に込められた、あなたの想い…

新しい発見

あなたへ 高校卒業を機に、髪を伸ばし始めたあの子は、 近頃、ヘアアイロンを器用に使って、 パーマ風の髪型を楽しんでいます。 こんな髪型、どうかな あの子から、突然、パーマヘアの画像を見せられたのは、 数週間ほど前のこと。 どうだろう 全く想像のつ…

秋の気配

あなたへ 静かな公園を散歩したい 長かった梅雨が明け、連日の青空を眺めながら、 お気に入りの公園の景色を思い浮かべていたのは、 8月に入ったばかりの頃の私でした。 足の痛みに耐えられず、何処へも行けないままに、 今年の夏は、ベランダに出ては、 空…

最後の我儘

あなたへ あなたに最後の我儘を言ったのは、 夢の中でのことでした。 あれは、あなたを見送り、間も無くの頃のこと。 夢の中のあなたに、 まだこっちに来てはいけないと諭され、 あなたの側へ行くことを諦めた私は、 あなたに我儘を言ったのでした。 それな…

普通に歩ける素晴らしさ

あなたへ 足を怪我しました こんな手紙を書いたのは、5月のことでしたね。 痛みが引いては、また痛くなる。 そんなことを繰り返しながら、 裸足であれば、痛みはないけれど、 靴下や靴を履くと、激痛が走ることが当たり前の毎日へと変わっていったのは、 い…

誓いの言葉

あなたへ 病める時も 健やかなる時も 富める時も 貧しき時も 妻として愛し敬い 慈しむ事を誓いますか これは、私たちの結婚式の時の、誓いの言葉。 あの日、私の右側から聞こえたあなたの声は、 今、思い出しても、なんだか笑ってしまうくらいに、 とても大…

今できる今度の約束

あなたへ お盆が明けて、 そちら側へ帰ったあなたの楽しそうな様子を思い浮かべたのは、 昨年のお盆が過ぎた頃のことでした。 お盆のお土産をみんなで持ち寄って、 『お盆明けのパーティ』 そんなイベントがあるかも知れないなって。 あの日の私は、浮かない…

盆明けの日の温もり

あなたへ 昨夜の、少し遅い時間のことでした。 あの子と他愛もないお喋りをしていると、 突然にあの子が言いました。 あれ?お線香の匂いがする って。 私は、お線香の匂いを感じることはなかったけれど、 あの子の言葉のすぐ後に、背中がとても温かく、 あ…

静かなお盆

あなたへ 今年のお盆も、帰って来てくれて、ありがとう。 今年の我が家は、どうでしたか。 ゆっくりと、寛いでくれたでしょうか。 お盆初日から、連日に渡り、 見上げた空には、龍に似た形の雲を見つけました。 それは、 その姿が見えなくなってしまった代わ…

お盆 -2020-

あなたへ 甘い缶コーヒー 炭酸飲料 お菓子 特に、チーズ味のスナック菓子と、 アーモンドが入ったチョコレートは外せませんね。 そうそう、海老の絵が描いてある、あのお菓子も、好きでしたね。 それから、 先日約束していた、大きい缶に入ったパイナップル…

あの頃のあなたに逢いに

あなたへ 昨日のあなたの命日は、 あの子と2人で過ごしました。 昨年も、一昨年も、あなたの命日には、家族で過ごす日として、 あの子と2人で、外出をしましたが、 今年は、コロナウイルスの影響から、家の中で過ごすことにしました。 何をしようか こんなあ…

あなたを想う日 -2020-

あなたへ いつもよりも早くに目が覚めた私は、 朝から空を見上げながら、 あなたのことを想っていました。 あなたを見送ってから、今日で6年が経ちました。 私にとって、この6年間を、 もう、と表現すべきなのか、 まだ、と表現すべきなのか、 相変わらずに…

短い夏休み

あなたへ 夏休み、お盆だけになるかも知れないんだって あの子から、こんな話を聞いたのは、 学校への登校が始まり、間も無くの頃のことでした。 コロナウイルスの影響により、入学式もないままに、 オンライン授業から始まった、専門学生としての新しい生活…

あなたの場所

あなたへ ねぇ、あなた これ、気に入った? 素敵だよね 色合いも、大きさも、高さも、全部、丁度いい きっと、あなたも、気に入ってくれたよね 先日からの私は、 何度、あなたにこんな言葉を掛けたでしょうか。 七回忌の法要を、行わないと決断した私たちで…

想いがあれば

あなたへ 本当なら、今年は、あなたの七回忌の法要を行う予定でした。 あなたにとっても、私たちにとっても、大切な節目を迎えますが、 私が、悩んでいたのは、コロナウイルス感染症のことでした。 非常事態宣言が解除されたのは、5月のこと。 まだまだ油断…

夏の始まりの日

あなたへ こちらでは、漸く、梅雨が明けました。 昨日までの雨や曇り空の毎日が嘘のように、 今日は、朝から、とても綺麗な青空が広がりました。 青空を眺めるのが、ただ、嬉しくて、 今日の私は、朝から何度も、ベランダに出ては、空を眺めました。 私は、…

2014年7月31日(木)16時36分

あなたへ 16時36分 6年前のこの時間の私は、仕事をしていました。 6年前のこの時間のあなたはね、 病院内のコンビニエンスストアで、買い物をしていたの。 あなたは、覚えていますか。 丁度、6年前のこの世界には、 あなたには、あなたの時間が、 私には私の…

言葉に出来ないままに

あなたへ あなたに手紙を書きながら、 これまでに、 私は、何度こうして、手を止めたでしょうか。 あなたへの、たくさん想いを抱えたままで、 一段と、大きく聞こえるようになった蝉の鳴き声を聞いていました。 あなたに、伝えたいことは、山ほどあるのに、 …

2

あなたへ 俺ね、2がいちばん好きな数字なの 唐突に、こんな話を聞かせてくれたのは、 あの子が、高校生の頃のことでした。 理由は、よく分からないけれど、 数字の中で、2が、いちばん好きなのだと、 こんなあの子の話を聞きながら、 私の中で蘇ったのは、い…

KANATA

あなたへ 幽霊の夢を見たよ 眠りから覚めたあの子が、聞かせてくれたのは、 つい数分前まで見ていた夢の話でした。 あの子が通う学校の先生が、心霊スポットへ行ったところ、 幽霊がついてきてしまった。 その夢は、こんなシチュエーションから始まったそう…

蝉の鳴き声

あなたへ ここ数日の私は、なんだか、 とてもぼんやりと過ごしていました。 曇りや雨の日が続いているせいでしょうか。 理由もなく、心が晴れないままに、 厚い曇り空を眺めてばかりいたような気がします。 日照時間と心は、関係があるらしい。 こんなことを…

あの頃のあなたをみつける瞬間

あなたへ 専門学生になってからのあの子の登校時間は、 高校生の頃に比べると、随分とゆっくりの時間になりました。 私が出勤する頃は、まだボサボサ頭に、パジャマ姿のあの子。 髪をセットして、着替えたあの子の姿を見るのは、 学校から帰って来た、夕方の…

相合傘

あなたへ あの時も、 あの時も、 あの時も、 手を繋いで歩いたね。 雨音を聞きながら、 結婚する前の私たちのことを思い返してみれば、 雨の日の記憶がないことに気が付いたのは、 作日のことでした。 曇り空の日は、覚えてる。 ほら。 あなたが行ってみたい…

雨の日

あなたへ 先日、久し振りに、少しだけ晴れ間が見えたものの、 こちらでは、連日、雨音が聞こえます。 雨音を聞きながら、 家族3人で過ごした、あの家での時間を、思い出していました。 また雨か って、残念そうなあなたの声と、 窓の外を覗くあの子の姿。 今…

夢で繋がっていると確信した日

あなたへ 午前中に、みっちゃんの用事があるから、 明日は午後から実家に行くみたいだよ これは、夢の中のあなたの言葉。 あなたを見送り、 どれくらいが経った頃だったでしょうか。 あなたの実家へ、皆で集まる予定だった日の前日に、 夢の中のあなたが、 …

愛を伝えるやり方

あなたへ その温かな手を離さなければならなくなってから、 私は、何度、あなたの夢を見ただろう。 夢の中で、あなたがくれた、 ひとつひとつの甘い時間を思い出していました。 あなたと手を繋いで、公園を散歩した日のこと。 ただ、黙って、私を抱き締めて…

シロップ漬けのパイナップル

あなたへ 家族3人で、初めて、バイキングのお店で、 食事をした日のことを覚えていますか。 あの日、あなたがお皿いっぱいに持ってきたのは、 パイナップルでした。 とても嬉しそうに、 パイナップルばかりをお皿に乗せて運んで来たあなたが、 なんだか、と…