拝啓、空の彼方のあなたへ

きっと、空に近い場所にいるあなたへ伝えたいこと。手紙、時々、コトバ。    <夫と死別したemiのブログ>

お盆のこと 2

あなたへ

 

お盆は、ゆっくり、くつろいでくれましたか?


お客さんが来てくれたり、あなたの地元の花火大会に出掛けたりと、
なんだか、バタバタと過ぎてしまったので、
あなたが、ゆっくり出来ていたか、それだけが気掛かりです。


もしも、お盆だけでも、家族3人過ごす事が出来たら・・・


想像しない方がいい事は分かっていますが、

やっぱり、想像してしまいました。


きっとね、

大きくなったあの子とあなた。

2人並んで背比べをして、

「どっちが高い?」ってあなたは私に聞いたのでしょう。


私が、「あなたの方が少し高いかな」と言えば、ガッツポーズを、
「あの子の方が少し高いかな」と言えば、

口では、「えー!」なんて言いながらも、

きっとあなたは、嬉しそうな顔をするのよ。


そうして、あの頃みたいに、あの子と2人、力比べをして、
あの子の力強さを確認し、

「大きくなったね。パパの負けだよ」って、笑って、

あの子の頭を撫でるあなたの姿が、目に浮かびました。


もしかしたら、声変わりしたあの子と、

どっちが低い声を出せるか、なんて、
変な遊びを思いついたかも知れませんね。


そんな、当たり前で、楽しかった時間を過ごした後の、あなたとのお別れの日は、

2年前よりも、辛いものになったかも知れませんね。


あなたを見送る私達も辛いけれど、

1人で帰るあなただって、辛いよね。

 


またね


来年ね

 

・・・


なんで離れなくちゃいけないの?

 

離れたくないよ


って、あなたの手をなかなか離す事が出来なくて、

3人で泣いて、


きっと私は、行かないでほしいと、あなたを困らせたでしょう。

 


お盆初日、朝から、部屋の空気がいつもと違いました。


気のせい、と言えば、気のせいなくらい、ほんの少しだけ、違う空気に、
私は、あなたを感じました。


あなたがいる気がする


寂しいけれど、

逢いたいけれど、


きっと、これでいいのだと思います。


また来年、きっと、帰って来てくださいね。


楽しみにしています。