拝啓、空の彼方のあなたへ

きっと、空に近い場所にいるあなたへ伝えたいこと。手紙、時々、コトバ。

宇宙のこと

あなたへ

 

先日、あの子が突然、宇宙について、語り出しました。


宇宙は、どんなふうに生まれたのか。
ブラックホールに吸い込まれたら、どうなるのか。
宇宙について、
あの子なりの仮説を、色々と聞かせてくれました。


今まで、誰にも話した事ないけれど、

時々、宇宙について、考える事があるんだそうです。


そんなあの子の話を聞きながら、思い出しました。


いつだったか、あなたと、宇宙やブラックホールの話をした事がありましたね。
あなたの仮説を聞きながら、不思議な気持ちになった事、よく覚えています。
私は、宇宙についてなんて、真剣に考えた事は一度もなかったから、
あなたの話は、なんだか、スケールが大きすぎて、

話について行くのが大変でしたよ。


あの時は確か、私は、何で私に生まれたんだろう。

そんな私の話から、宇宙やブラックホールの話に発展したんでしたっけ。


楽しかったですね。


もしも、あなたが、ここにいてくれたら、

きっと、宇宙や、ブラックホールについて、

あの子との議論を聞かせてくれたのでしょう。


男同士の想像の世界は、どんなふうに広がったのでしょうか。


宇宙について考えるには、知識が足りないと話していたあの子だから、

きっと、あなたを尊敬の目で見つめながら、話に聞き入って、

更にあの子の世界は広がっていった事だろうと思います。


あの子の仮説の中で、印象的だったのは、

宇宙は、ひとつではないと考えているけれど、

数えられるものではないから、数では、表せない。
どうしても数を決めなくてはならないのなら、

「1」だけれど、ひとつではない。

というものでした。


あの子の頭の中で、それは、納得のいく仮説だけれど、

それを上手く、言葉で伝える事が出来ないそうです。


もう少しで、飲み込めそうで、飲み込めないあの子の話は、

とても魅力的で、聞いていて、ワクワクしました。


あなたなら、あの子の言っている事を理解する事が出来たのかも知れませんね。


あの子は、これから、どんなふうに知識を増やし、

あの子の仮説はどんなふうに、進化していくのでしょうか。


何年か先に、また、宇宙の話をしてくれる時が来るのかも知れませんね。


その時はきっと、あの子の頭の中で出来た仮説を、

上手に言葉に出来る時でしょうか。


とても、楽しみですね。