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拝啓、空の彼方のあなたへ

きっと、空に近い場所にいるあなたへ伝えたいこと。手紙、時々、コトバ。

サプライズ

あなたへ


先日のあの子の卒業式の朝。
学校で、受け付けをすると、
お手紙です
そう言って、あの子からの手紙を渡されました。


突然のあの子からの手紙に、
ちょっと、驚きながらも、とても嬉く、手紙を読む前から、
なんだか、感動してしまいました。


そうして、始まった卒業式は、
本番まで秘密だった、子供達から、担任の先生へのメッセージや、歌のプレゼント。
サプライズがたくさん詰まった、素敵な卒業式でした。


卒業式が無事に終わり、帰宅早々に、
あの子と一緒に、卒業アルバムを見ました。
最高の笑顔が映った写真に、
楽しかった中学校生活を、たくさん思い出したようです。


思えば、小学校から、ずっと一緒の友達も、たくさんいました。
小さな頃から一緒に学び、成長した仲間と離れ、
これから、新しい世界へと、踏み出すあの子。


これまでに出会ったことのないタイプの友達を見つけたり、
新しい経験、見たことのない景色に、
ワクワクしながら、色々な発見をしていくのでしょう。


まだ、見たことのない世界を、今からとても楽しみにしているあの子が、
次に、中学校のアルバムを開くのは、いつだろう
ふと、そんな事を思いました。


これから待っている新しい世界に、あの子は、ずっと、
後ろを振り返る事なく、前だけを見て、
歩んでいくのかも知れません。


ただ、もしも、何かに躓いたり、前が見えなくなった時、
ふと、決まりに縛られながらも、
本当は自由だった、義務教育時代を思い出すのかも知れません。


もしかしたら、色々な事に挑戦し続けた、
中学生の自分が、眩しく見える時が来るのかも知れませんね。


その時の「今」が辛くなった時が、
あの子が、中学校の卒業アルバムを開く時ではないかと思いました。


卒業アルバムを見終わると、
友達と出掛ける約束したあの子を見送り、
私は、あの日、未来のあの子に手紙を書き、卒業アルバムに挟みました。


もしかしたら、1年後、2年後に、開かれるのかも知れません。


もしかしたら、次に、あの子がアルバムを開く時には、
私は、もうここにはいないのかも知れません。


もしかしたら、私から、未来のあの子への手紙は、
一生、読まれる事なく、
あの子は、人生を全うするのかも知れません。


もしも、あの子が、今後、二度と卒業アルバムを開かなかったとしたなら、
それは、きっと、あの子が、ずっと、前を向き続け、
生き抜いたという事なのでしょう。


いつか、あの子が道に迷い、過去を振り返った時に、
あの子の足元にある石ころを、取り除くことが出来たらいいですね。


あの子が、道に迷い、
楽しかった中学校生活を思い出した未来のあの子へ、
私からのサプライズは、
その時が来るまで、あの子には、絶対に内緒ですよ。

 

 

 

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