拝啓、空の彼方のあなたへ

きっと、空に近い場所にいるあなたへ伝えたいこと。手紙、時々、コトバ。

あなたへ


あなたは、時々、不思議な夢を見る人でしたね。


あれは、あの子が生まれ、どのくらいの頃だったでしょうか。
小さかったあの子を寝かせ、
あなたと2人きりの、短い夜のひと時。


結婚する前の、私達の話をしましたね。


あなたと結婚する事も、お母さんになる事も、
全然、想像なんてした事なかった
人生って面白いね


結婚願望がなかった私のそんな言葉に、
あなたは、言いましたね。


俺は、お前と結婚する事も、
あの子が生まれてくる事も、知っていたよ と。


そして、言葉は続きました。


随分前に夢を見たんだ
そこには、俺とお前、それから、
小さな男の子が、一緒にいる夢だった と。


思い起こせば、いつだったか、
それは、まだ、結婚の意識もない頃。


あなたの膝に座り、甘える私に、
あなたは言いましたね。


いつまで、2人でこうしていられるかな と。


ずっとだよ


そう返した私に、あなたは言ったんでした。


俺たちがこんなふうに仲良くしていたら、
やきもちを焼く小さい子がいても? って。


あの時、私は、
ただ、あなたの言葉が不思議で、
そこに、結婚の意味がある事も、
将来の私達の姿も想像出来ませんでしたが、
丁度、あの頃に、あなたは、
小さな男の子の夢を見たのかも知れませんね。


あなたは、時々、不思議な夢を見る人だったから、
あなたの夢を見るとね、
なんだか、
特別なものを感じてしまいます。


例えば、あなたと夢は、
何か深い繋がりがあるとしたらって。


だって、
あなたがいつか見た、夢の中の小さな男の子は、
きっと、
まだ生まれる前のあの子が、
別な世界から、
あなたに会いに来たんだと、思いましたから。

 

あなたは、こんな私の話を、
どんな顔で聞いてくれるのかな。

 

 

 

 

 

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