拝啓、空の彼方のあなたへ

きっと、空に近い場所にいるあなたへ伝えたいこと。手紙、時々、コトバ。

花火大会

あなたへ


先日、花火大会がありました。


あなたとあの子と私。
最後に3人で観に行ったのは、4年前でしたね。


あの次の夏は、あなたが入院した夏。
そして、その次の夏と、次の夏は、あの子の武道の大会があり、
先日、あの子は、4年振りに、花火大会に出掛けました。


家に帰って来たあの子は、
友達との楽しかった様子を話してくれました。


あの日、私は、家でひとり、
遠くで聞こえる花火の音を聞きながら、
あなたと最後に観た花火大会の日を思い出していました。


あの頃のあの子は、小学6年生。
きっと、家族3人で観る花火はこれが最後かなって、話したこと、
覚えていますか?


来年には、中学生。
きっと、来年は、友達と行くから なんて、
断られてしまうだろうね。


そうしたら、2人で来ようねって。


あの子が成長し、
またあなたと2人で、出掛ける日が来ることも楽しみでした。


あの頃の私は、浴衣を着て、
あなたと2人、手を繋いで、
花火大会に出掛ける私たちを想像していました。


下駄で歩くことは慣れていないから、
きっと、あなたは、私の歩幅に、合わせてくれてね、
足、痛くない?って、
なんだか、いつもよりも、優しいあなたに、
私はまた、恋をするの。


あなたと、結婚出来て、良かったなって、
あなたの手の温もりを感じながら、
一緒に花火を観るんだろうなって。


あの頃の私は、
こんなふうに、あなたと離れてしまうだなんて、
思いもしなかった。


また一緒に、花火を観に行きたかったですね。


ひとりは、やっぱり、
寂しいです。