拝啓、空の彼方のあなたへ

きっと、空に近い場所にいるあなたへ伝えたいこと。手紙、時々、コトバ。

サンタクロース

あなたへ


あの子が、サンタクロースは、私たちなんだと気が付き始めたのは、
あの子が、幾つくらいの頃だったでしょうか。


あなたを見送り、
初めて、あの子と、2人だけのクリスマスを迎えた年から、
クリスマスプレゼントは、
あの子自身に選んでもらうようになりました。


クリスマス前に、


サンタさんから、お母さんのところに、電話が来たよ
大きくなった子には、先に、自分で好きなプレゼントを選んで、買って来たものを、
サンタさんのところに送ると、
当日、サンタさんが、届けてくれるんだって


私が、あの子にこんな話をしたのは、
あの子が、これまでに、一度も、
サンタクロースはいないとは、口にしなかったからでした。


あの頃のあの子は、中学1年生。
大きくなり、好みが出てきたあの子に、気に入ったものを選んでもらえるように、
一緒にクリスマスプレゼントを買いに行くようになったのは、
あの年からでした。


目が覚めると、枕元にプレゼントが置いてあるのは、
いくつになっても、とても嬉しい


そう言って、あの子は、
毎年、枕元に置くプレゼントを、とても楽しみにしてくれています。


あなたと一緒に、
あの子の枕元にプレゼントを置いていた頃は、
おもちゃやゲームを欲しがることが多かったあの子ですが、
あなたを見送り、少しずつ、
ファッションに目覚め、
もう、おもちゃやゲームは欲しがらなくなりました。


今年のリクエストは、お洒落なスニーカーでした。
今朝、起きると、プレゼントを抱えて、
ありがとう と声を掛けてくれました。


とても嬉しそうに、スニーカーを眺め、
写真を撮っては、
また、スニーカーを眺めていたあの子。


また今年も、
あの子の嬉しそうな顔を見ることが出来て、
本当に良かった。

あの子の嬉しそうな顔、あなたも見ていてくれたでしょうか。


あの子の足のサイズは、あなたのサイズよりも、大きくなりました。


身長も、足のサイズも、あなたを超えたあの子ですが、
あなたを目標に、
これから、もっと、もっと成長して行くのでしょう。


私は、あと何回、
あの子のサンタクロースになれるでしょうか。

 


昨夜、あの子の枕元にプレゼントを置いた後、
あなたのところにも、プレゼントを置きました。


そちら側で、目覚めたあなたの枕元にも、
このプレゼントが、届いていますように。