拝啓、空の彼方のあなたへ

きっと、空に近い場所にいるあなたへ伝えたいこと。手紙、時々、コトバ。

コトバ -テイルランプ-

暮れゆく街並み
家路を急ぎながら
慣れない道に
失敗した左折専用車線


真っ直ぐに行きたかったんだけどな


なんて独り言を言いながら
流れに乗って進んだ先は
街中へと続く渋滞の列だった


上り坂
何処までも続くテイルランプと
街のネオンがキラキラ光る


急いでいることも忘れて見惚れた景色
私には
みんなで作るイルミネーションに見えたよ


思えば彼は渋滞が嫌いだったな
ハマると
いつも苦笑いだったね


あの頃よりも
3年分
丸くなった彼がここにいてくれたのなら
この瞬間
彼は何を感じたのだろう


キラキラと続くテイルランプの波
遠くから眺めたら
私のテイルランプもきっと
綺麗だろうな


なかなか進まない渋滞に
日が暮れた空を見上げた


私はここだよ


たまには渋滞も悪くないよね


小さな日常の中
見つけたもの


見ることの出来なかった彼の分まで
この景色を
ずっと覚えておこうと思ったんだ