拝啓、空の彼方のあなたへ

きっと、空に近い場所にいるあなたへ伝えたいこと。手紙、時々、コトバ。

今の私

あなたへ


電球の交換
インパクトドライバーを使えるようになったこと
カーナビの取り付け
名義変更
引越しの手続きを全部ひとりで出来たこと
電化製品を買うこと
粗大ゴミの処分


プリンターのインクを
間違えずに買えるようになったこと


いつかあなたが教えてくれた、
「雨が降る前には風が変わる」の意味が分かるようになったこと


逆立ち
前髪を上手に切れるようになったこと
ひとりで眠れるようになったこと


これは、この3年と8ヶ月を掛けて、私が出来るようになったこと。


あなたを見送り、初めて、
私は、何も出来ないんだと思い知らされました。


何でも器用に熟してくれていたあなたに、
ずっと、守られていたんだなって。


あの子のことを守りながら、
生きていけるのだろうかと不安でいっぱいなのは、
今も変わらないけれど、
あなたを見送り、
ひとつずつ、あなたがやってくれていたことに挑戦しながら、
思えば、
今の私は、あの頃よりも、色々なことが出来るようになりました。


あの頃より、ほんの少しだけ、強くなれた気がして、
今の私ならね、
時には、逞しく、
あなたのことを守ってあげることができたのかも知れません。


今の私なら、
あなたは、もっと頼ってくれたのかな。


もしも今、あなたに逢えたとしたら、
あなたは、どんな顔を見せてくれるのでしょうか。


あなたに、逢いたい。