拝啓、空の彼方のあなたへ

きっと、空に近い場所にいるあなたへ伝えたいこと。手紙、時々、コトバ。

始まりの音

あなたへ


朝、起きると、
あなたの目覚まし時計の音が鳴ります。


朝が苦手な私と違って、
小さな音の目覚まし時計で起きることが出来たあなた。


いつも、あなたが起きていた時間。


可愛い音で、ピピピッって鳴るあなたの目覚まし時計は、
アラーム設定を解除しないまま、
今も、あの頃のままの、優しい音を聞かせてくれます。


思わず、あなたに、
起きてって、声を掛けたくなってしまうこの音に、
始まりの音と名前を付けました。


1日の始まりには、
あの頃と変わらない音を聞いて、目を閉じると、
寝癖が付いた髪で、
寝ぼけた顔のあなたの、
おはようって、低く優しい声が聞こえるような気がします。


毎朝、決まった時間に聞こえるこの音は、
あなたが此処にいた証の音。