拝啓、空の彼方のあなたへ

きっと、空に近い場所にいるあなたへ伝えたいこと。手紙、時々、コトバ。

あの子の部屋

あなたへ


あの子の部屋が少しずつ変わっていったのは、
あの子が高校生活にも慣れ、
暫くが経った頃からでした。


ここへ越して来たばかりの頃は、
こまめな掃除で、
自分の部屋をとても綺麗にしていたあの子ですが、
今では、足の踏み場がなく、汚部屋状態。


洗濯した洋服は、箪笥には仕舞わず、
クッションの上に山積みに。
使わなくなった教科書やノートは床に、散乱状態。


片付けたら?


後でやるよ


そんな会話を幾度となくしながら、
あの子の言う「後で」は来ないまま、
数ヶ月が経ちました。


プラモデルなどの繊細なものを飾っているあの子の部屋。
その棚の前に、山積みにされた洋服。


あの子の部屋を見る度に、
職場の先輩が仰っていた、
男の子はそんなものよ という言葉を思い出します。


思えば、小さな頃は、
もう少し几帳面だったはずですが、
これもまた、あの子の成長なのでしょうか。


もしもね、
地震が来ても、
色々なものがクッションになって、大切なものが壊れずに済むんだよ
これは、地震対策だから、このままでいいんだよ
お母さんの部屋も、あまり綺麗にしない方がいいよ


先日のあの子は、こんなことを言い出しました。


あの子の発想には、いつも笑わされますが、
なんだかちょっと、
将来が心配になる今日この頃です。