拝啓、空の彼方のあなたへ

きっと、空に近い場所にいるあなたへ伝えたいこと。手紙、時々、コトバ。

織姫と彦星

あなたへ


今夜は、ベランダに出て、空を眺めていました。


薄い雲の向こうに見える星空を見上げながら、
天の川で再開した織姫と彦星と、
私たちを重ね合わせていました。


もしも、今夜、私たちが、織姫と彦星になれたのなら、
どんな時間を過ごすのでしょうか。


私は、きっと、時間よりも早くに着いて、
あなたを待つ時間を楽しむのでしょう。


あなたに逢えたら、何から話そうか。
あなたは、どんな話を聞かせてくれるのかなって、
ひとりでに溢れてしまう笑みを隠すように、俯きながら、
あなたが来るのを待つのでしょう。


私を見つけるのが、いつでも上手だったあなた。


きっと、あなたは、遥か遠くから、
私があなたを見つけるよりも先に、
私の姿を確認し、ゆっくりと微笑みながら、歩いて来るのでしょう。


そうして、やっと逢えた私たち。


私はきっと、あなたの姿を見た瞬間に、
話したいことや、聞いてみたいことは、
全部忘れてしまうのでしょう。


話したいことも、聞いてみたいことも、山ほどあったはずなのに、
あなたの名前を呼んだだけで、
後は黙って、ただ、見つめ合いながら、
その手の温かさを感じるだけでいい。
そんなふうに、思うのでしょう。


時間が許す限り、
ただ、あなたを見つめながら、
私は、きっと、
瞬きをすることさえも忘れてしまうのでしょう。


あなたは、どんな気持ちで、
こちらを見つめるのでしょうか。


今夜、もしも、あなたと逢えたのなら、
言葉なんていらないのかも知れません。


きっと、見つめ合うだけで、
お互いの愛を伝え合うことが出来るのでしょう。


今夜、あなたは、何を想っていますか。


私は、夜空を見上げながら、あなたを想いました。


そちら側のあなたが、幸せでありますようにと。

 

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