拝啓、空の彼方のあなたへ

きっと、空に近い場所にいるあなたへ伝えたいこと。手紙、時々、コトバ。

20年の恋

あなたへ


私たちが出会った日のことを覚えていますか。


8月のとても暑い日。
私たちは、あの日、突然に出会いましたね。


偶然を装いながら、出会ったあの日は、
きっと、本当は必然だったのでしょう。


初めて会った日から、距離を感じることがなかったあなた。


出会った瞬間に感じた、この人だって感覚。
今でも、よく覚えています。


あなたとは、ドキドキするような恋の始まりではなく、
初めから、私の居場所を見つけたような、
なんだか、不思議な恋の始まりでした。


出会った頃から、私のことを何でも知っているように見えたあなたの隣で、
心地良さを感じながら、
きっとこれが、最後の恋になるんだろう なんて、
そんなことを考えていました。


ずっと
ずっと
側にいたい人


そんなあなたと出会ったあの夏から、20年が経ちました。


あの頃と変わらない空の下。


あれから、20年後の私は、
あなたと一緒に、何度も見上げた空の下、
あなたを想い、ひとり、空を見上げています。


きっと、あの夏から、
30年後の私も、
40年後の私も、
こうして、ひとり、空を見上げながら、
あの夏のあなたを思い出しては、
あなたに恋をし続けるのでしょう。


あの頃と変わらない空の向こう側、
あなたは、今、何を想っていますか。