拝啓、空の彼方のあなたへ

きっと、空に近い場所にいるあなたへ伝えたいこと。手紙、時々、コトバ。

あなたより1日長く生きた日

あなたへ


道端に咲いた 秋の花をみつけたこと


小さな子供の手を引いて歩く親子の姿が
微笑ましかったこと


川の流れる音が 心地良かったこと


雲の隙間から見えた空色が 綺麗だったこと


曇り空から青空に変わり
私の好みの雲の形をみつけたこと


いつもと変わらない あの子の笑顔


いつの間にか肌寒くなった夜の空気が
心地良かったこと


星が綺麗だったこと


今日は、1日、好きなことをして過ごしながら、
たくさんの小さな素敵なものを見つけようと決めていました。


朝、当たり前に目が覚めることも、
なかなか起きないあの子を、
いつも通りに、起こすことが出来るのも、
小さなひとつひとつが、
幸せなことなんだと、改めて感じました。


あなたが生きた時間を追い越すことが出来た今日、
私の瞳には、たくさんの小さな素敵なものが映りました。


健康で、生きること。
当たり前に見えて、決して、そうではない奇跡の毎日。


ねぇ、あなた


この世界には、素敵なものや、美しいものがたくさんあって、
もっと、もっと、色々なものを見てみたいと思ってしまいます。


私がまだ、知らないもの。
きっと、これから見るであろう、素敵なもの。


これから、
この瞳には、どんなものが映るのだろう。


できるだけたくさんの、
美しくて素敵なものを、この瞳に映してみたい。


ここからが、
あなたが生きることのできなかった時間。


もう、あの頃みたいに、
早足では、前に進むことが出来なくなってしまったけれど、
あなたを想い、
ゆっくりと生きようとするからこそ、
見えるものがあるのかも知れません。


ゆっくりと、私のペースで歩みながら、
見過ごしてしまいそうな、
小さな小さな素敵なものも全部、拾い集めて、
いつか、あなたにも、見せてあげたいと思っています。