拝啓、空の彼方のあなたへ

きっと、空に近い場所にいるあなたへ伝えたいこと。手紙、時々、コトバ。

3つのカラー

あなたへ


あの子の頑固なところは、あなたに似ているね


自己主張を覚えたばかりの、
小さなあの子の成長に、微笑ましく思いながら、
あなたに、憎まれ口を叩いた私。


は?絶対、俺じゃないよ


そんなことを言いながらも、
あなたに似ているという言葉に嬉しそうな顔をしたあなた。


あの子の成長を感じる度に、何度、こんなやり取りをしたでしょうか。


こんなところはパパ似だね
こんなところはママ似だねって。


日々、目まぐるしく成長するあの子は、
次から次へと新しい顔を見せてくれたんでした。


あなたを見送り、
日々、幼さが薄れ、少しずつ、大人へと近づいてきたあの子。


時々、あなたの面影を見せながら、
成長と共に、
あの子だけのカラーが強くなってきたように思います。


あなたも、私も、持ち合わせていない、
あの子独自のカラー。


そんなあの子の考え方や、
ものの見方に触れる時間は、本当に楽しい。


そんな考え方もあるよね


時に刺激を受けながら、今、ここには、
あの子と私の、
2つのカラーが混ざり合わさった家族の色があります。


あの子と2人で笑い合いながら、
ここに、あなたのカラーを思い描き、
決して見ることの出来ない、素敵な色を思い浮かべます。


もしも、ここに、3つのカラーがあったのなら、
私たちは、今、どんな色の中で、笑っていたのだろうかと。


もしも、あの時、運命が違っていて、
ここに、あなたがいてくれたのなら、
あれからの4年分、
あなたの瞳には、何が映り、何を学んで、
あなたが吸収したそれらは、
あの頃のあなたを、どんなカラーに変化させたのでしょうか。


そして、今のあなたのカラーが、私たちと混ざり合わさった時、
ここには、どんな家族の色が見えたのでしょうか。


決して、あの子と私だけでは作ることの出来ない、
3つのカラーが混ざった家族の色。


そこには、きっと、
今の私たちには、想像も出来ないような、
素敵な色が見えたに違いありません。


ねぇ、あなた。


もしも、あの時、運命が違っていたら、
今のあなたは、
何色だったかな。