拝啓、空の彼方のあなたへ

きっと、空に近い場所にいるあなたへ伝えたいこと。手紙、時々、コトバ。

携帯電話の新しい機能

あなたへ


先日、古い携帯電話を眺めながら、
あれから、少しの時間が経った私たちの会話を思い出していました。


電話の機能しかなかった携帯電話に、メール機能が追加され、
少しずつ進化していった携帯電話。


次は、どんな携帯電話が発売されると思う?


そんな私の言葉に、


二つ折りの携帯電話かな
画面がもう少し大きくなるんじゃない?


考え込む様子もないままに答えたあなた。


まだ見たこともなかった、
あなたの頭の中にある携帯電話を想像しながら、
ワクワクとした気持ちで話を聞いたんでした。


あれから、暫くが経ち、
あなたの予想は、見事に的中し、二つ折りの携帯電話が発売された時は、
本当に驚きました。


あなたは凄いね
次はきっと、三つ折りの携帯電話だね


そんなことを言った私に、あなたは笑って言ったんでした。
三つ折りは、ないと思うなって。


そうして、あの後、
あなたが更に予想を立てたスライド式の携帯電話が発売されましたね。


あなたのその発想力。
心から尊敬しています。


あの頃から、携帯電話は様変わりし、
思えば、あの頃では考えられなかった程に、便利になりました。


進化し続ける携帯電話は、
この先、どんなふうに変化していくのでしょうか。


画面にタッチしなくても、
画面の上に手をかざすだけで、認識する機能が追加されるんじゃない?
手が汚れていても、操作出来たら、便利でしょ。


あの子は、そんな話をしてくれました。


そうして、私は、歩く携帯電話を考案・・・
したはずでしたが、
画面にタッチしなくても操作出来る機能も、
歩く携帯電話も、既に、存在するようでした。


それでも、その機能があることを知らないままに、
特に考え込む様子もなく、私の質問に答えたあの子は、
やはり、あなたの血を引く子なんだと思いました。


さて、あの子と私が考えた機能が、既に存在するならば、
別な機能を考えてみます。


空飛ぶ携帯電話
泳ぐ携帯電話
持ち主にしか着信音が聞こえない携帯電話


夏は冷たく
冬は温かく
温度調整ができる携帯電話


やるべきことをやってからでないと
ゲームアプリを起動してくれない携帯電話


朝になると鬼の形相で起こしに来る携帯電話


なんだか、よく分からない方向へ想像が膨らんだところで、
苦笑いをするあなたの顔が浮かんだので、
これ以上は、やめておきます。


色々と考えてみましたが、
どうも、私には、あなたみたいな発想力が、乏しいようです。


それなら、
考えただけで、ワクワクしちゃうような、
私が本当に望んでいる機能をひとつだけ。


あなたのところまで繋がる携帯電話があったらいいですね。


もしも、今、あなたに、
次はどんな機能がついた携帯電話が発売されると思う?
なんて聞いたら、
あなたは、どんな発想で、
私をワクワクとした気持ちにさせてくれたのでしょうか。