拝啓、空の彼方のあなたへ

きっと、空に近い場所にいるあなたへ伝えたいこと。手紙、時々、コトバ。

私の膝の上

あなたへ

 

私が耳掃除を始めると、

決まって、あなたとあの子も、

俺も

僕も

耳掃除して って、

あの時だけは、大人気だった私の膝の上。

 

早く言った方が先だよ

2番目の方は、並んでお待ちください

 

そんな私の言葉に、

 

今日は、パパが先だからね

 

なんて、

あなたは時々、子供みたいでしたね。

 

唯一、あなたとあの子が、私を先に取り合おうとする、あの時間は、

私にとって、小さな幸せが詰まった時間でした。

 

私の耳掃除が、好きだったあなたは、

そんな時間だけでは飽き足らず、

あの子が眠った後で、 時々、

 

今日も、耳掃除お願いします

 

なんて言いながら、

私の膝に、頭を乗せてきたんでした。

 

え?この前したじゃん

 

って私の言葉に、

 

なんか耳の中が、カサカサする気がするんだけど・・・

とかなんとか、

本当は、ただ、甘えたかっただけだってこと、

知っていましたよ。

 

あなたを見送り、気が付けば、

もう、私の膝の上に、

頭を乗せることが、なくなったあの子。

 

また、あなた専用になるはずだった私の膝の上は、

今日も空いています。

 

ねぇ、あなた。

もう、耳の中はカサカサしませんか?