拝啓、空の彼方のあなたへ

きっと、空に近い場所にいるあなたへ伝えたいこと。手紙、時々、コトバ。

エイプリルフール

あなたへ

 

エイプリルフールには、

素敵な嘘をついてほしい。

 

私のこんな願いは、我儘でしょうか。

 

明日の朝、目が覚めたら、

おはようって、あなたの声が聞こえるの。

帰って来たよって。

 

私は、騙されたフリをして、あなたに言うの。

おかえりなさいって。

 

そうして、飛び起きたら、

まずは、あなたにコーヒーを淹れてあげたい。

 

あなた好みの甘いコーヒーを手渡したら、

きっと、私は、あなたの側を離れることなく、

これまでの分と、

そして、これからの分のあなたの世話を焼こうとするのでしょう。

 

もっとコーヒー飲む?

 

体、疲れてない?

マッサージしてあげようか?

 

耳掃除してあげようか?

 

朝ごはんは、もう食べた?

お昼は何がいい?

今夜は、何が食べたい?

 

 

ねぇねぇ、ギュッてして?

 

きっと、そこにあの子も起きてきて、

あなたは、あの子と私のされるがままになりながら、

痺れを切らして言うのでしょう。

 

ちょっと、2人とも!落ち着いてよ!って、

最高の笑顔で。

 

そうして、

きっと、あっという間に、

嘘をついてもいい時間は、過ぎてしまうの。

 

午後になったら、嘘だよって言いながら、

またあなたは、

何処か遠いところに行ってしまうけれど、

この手に残ったあなたの温もりを抱きしめたまま、

私は、ありがとうって言うんだ。

 

嘘をついてくれて、ありがとうって。

 

明日は、嘘をついてもいい日です。

 

ねぇ、あなた。

明日は、嘘をついてくれませんか。

 

ただいま。

帰って来たよってさ。