拝啓、空の彼方のあなたへ

きっと、空に近い場所にいるあなたへ伝えたいこと。手紙、時々、コトバ。

3月32日 ~散歩~

ここは、この辺りでも、比較的大きな公園。

いくつかの公園が集まっていて、道路に出ることなく、公園から公園へと、歩いて移動出来るようになっている。

 

「あーぁ、サッカーボール、持って来れば良かった。」

広い芝生が広がる園内。

たくさんの親子が、サッカーやキャッチボールなどを楽しんでいる様子を眺めながら、あの子は残念そうにため息を吐いた。

 

「せっかくだから、これ食べたら散歩でもしようよ。」

私の言葉に、面倒がられるかと思いきや、意外にも、乗り気で返事をしてくれた2人。

そうと決まれば、早く食べちゃおうと、私たちは、急いで食事を終えることにした。

 

食事を終えると、3人並んで、散歩へと出発した。

この公園では、幼かったあの子と、3人でボール遊びをした。

お正月には、手作りの凧を飛ばした。

キャッチボール、サッカー。

此処には、あの子の成長ごとに、家族3人で遊んだ記憶が残っている。

あの頃の思い出話をしながら、3人でのんびりと園内を歩いた。

 

暖かな風に乗って、春の匂いがする。

こんな日の散歩は、気持ちがいい。

 

「そうだ。あの場所に行きたい。菜の花が咲いてる公園。」

そこは、特別に私が好きな場所だ。

此処からだと、少し距離があるけれど、やはり、散歩を楽しみながら行ける場所だ。

 

「いいよ。行ってみよう。」

彼は、あの子にも、いいよね?なんて聞きながら、あの公園へ付き合ってくれることになった。

途中、自販機で飲み物を買いながら、のんびりと歩き、菜の花の咲く公園へと到着した。