拝啓、空の彼方のあなたへ

きっと、空に近い場所にいるあなたへ伝えたいこと。手紙、時々、コトバ。

3月32月 ~いつも通りの我が家~

いつものスーパー。

棚の陰から、彼とあの子が、私の様子を伺っている視線を感じる。

これは、彼らの『お菓子買って作戦』だ。

 

素知らぬ顔で買い物を続けていると、ササッと2人が近づいて来て、カゴにそれぞれのお菓子を入れた。

「これもお願いしまーす。」

一緒に買い物に出掛けると、彼らは必ず、それぞれにお菓子を選んで持ってくる。

この時だけは、私は二児の母親になった気分だ。

彼が長男、あの子が次男。

うちの子たちは、私の扱いをよく心得ている。

いくつものお菓子は買って貰えない。

だから必ず、ひとりひとつずつを選んで持ってくるのだ。

今日も、彼お気に入りのパフにチョコレートが掛かったお菓子と、あの子が好きなグミがカゴに入った。

 

買い物を終え、帰宅すると、早速、夕飯の支度に取り掛かった。

私が料理をする間、彼とあの子は、決まって一緒にテレビを観る。

とても面白い内容だと、

「観て観て!こっち来て。」

って、2人から呼ばれるんだ。

 

そう。いつも通りの我が家。

おかしいところなど、ひとつもない。

私はこれからも、こうして年を重ねて行くんだ。

ずっと、ずっと━━━。

 

彼がリクエストしてくれた食事を食卓に並べた。

今日のメニューは、あの子が好きなものでもある。

彼らはとても喜んで、何度もおかわりをしてくれた。

こうして、2人がたくさん食べてくれるのを見るのがとても好きだ。

料理は、相変わらず、苦手だけれど、頑張って作って良かった━━━。

私は、とても幸せな気持ちで2人を眺めた。