拝啓、空の彼方のあなたへ

きっと、空に近い場所にいるあなたへ伝えたいこと。手紙、時々、コトバ。

あなたにも食べさせたかったもの

あなたへ

 

先日、あなたの家族と一緒に、蕎麦を食べに行きました。

あなたの実家のすぐ側に出来た蕎麦屋さん。

店主は、あなたのお母さんの同級生なんだそうです。

 

このお店はね、天ぷらも、とても美味しいんだよ

 

そんな話を聞きながら、皆で、

天ぷらの盛り合わせがセットになった蕎麦を注文しました。

 

運ばれてきた天ぷらの中に見つけた、

カラッと揚がった、うさちゃんりんごの天ぷら。

 

初めて見た、りんごの天ぷらに衝撃を受けながら、

恐る恐る口に運んでみると、とても美味しくて、驚きました。

 

手打ちの蕎麦も、どの天ぷらも、とても美味しかったですが、

私は、りんごの天ぷらがとても気に入りました。

 

今日は、あなたにも食べさせてあげたかった、

りんごの天ぷらに挑戦してみました。

一番綺麗に揚がったりんごの天ぷらを、

あなたにお供えしました。

 

あのお店みたいに、とはいきませんでしたが、

あの子は、とても美味しいと、絶賛してくれました。

 

あなたは、どうでしょうか。

気に入ってくれたでしょうか。

 

蕎麦が好きだったあなた。

きっとあなたも、あのお店をとても気に入ったはずです。

 

初めての場所へ行く時も、

初めてのものを食べる時も、本当は、あなたの隣がよかった。

 

もしも、どこかで運命が違っていたなら、

あなたの家族と一緒に蕎麦を食べに行ったあの日、

あなたは、どんな顔で笑っていたのでしょうか。