拝啓、空の彼方のあなたへ

きっと、空に近い場所にいるあなたへ伝えたいこと。手紙、時々、コトバ。

どうにかなるさ

あなたへ

 

お母さん!

俺の質問に答えて!

 

突然、興奮気味に私の部屋に入ってきたかと思えば、

私に、幾つかの質問をしたあの子。

 

2+2は?

 

4+4は?

 

8+8は?

 

16+16は?

 

最初に浮かんだ野菜の名前は?

 

 

人参

そう答えた私に、あの子は、

怖い!

怖いよ!と大騒ぎ。

 

話を聞けば、これは、最後の質問で、

ほとんどの人が人参と答えてしまうというもの。

 

インターネットの動画で、この不思議な現象を見つけたあの子は、

早速、私に試してみたようでした。

 

これだよ

 

そう言って、あの子が見せてくれた動画には、

足し算を答えた後で、私と同じように、

人参と答える姿が映っていました。

 

何これ?

怖い!

 

あの子とひとしきり騒ぐと、

何故か、最後は、2人で大爆笑してしまいました。

 

これは先日、自分の部屋で、ひとり、

深刻な悩みを抱え、小さくため息を吐いていた時の出来事。

 

あの子と笑っているうちに、

なんだか、ひとりで真剣に悩んでいたことが、

酷くちっぽけなものに思えてきて、

あの子と一緒に、たくさん笑いました。

 

何故か、あの子はいつでも、私の元気がない時に限って、

こんなふうに、スッと側に寄ってきては、

一瞬で、私を元気にしてくれます。

 

あの時、あの子が声を掛けてくれなければ、

きっと、私はあのまま、

不安な気持ちを抱えたままで、今日を過ごしていたのでしょう。

 

今日の空が綺麗だったことや、

少しずつ変わる季節の花の色にさえ、気付くことが出来ないまま、

この瞳には、何も映らずに、今日を終えていたのかも知れません。

 

あなたを見送り、

何度も、あの子が教えてくれた、笑うことの大切さ。

 

また今回も、あの子のお陰で、

不安な気持ちだけを、あの時間に置いたまま、前に進むことが出来ました。

 

あの日、

あの子と一緒に笑いながら出した結論は、

 

どうにかなるさ

 

たくさん笑った先には、

こんな簡単な答えが、待っていてくれました。