拝啓、空の彼方のあなたへ

きっと、空に近い場所にいるあなたへ伝えたいこと。手紙、時々、コトバ。

心の中の引き出し

あなたへ

 

あなたを見送ってからの私は、

あなたのことについて、たくさんの考えごとをします。

 

今、あなたがいる場所

 

今、あなたはどんなふうに過ごしているのか

 

特別な日に、こちら側へ帰って来るあなたは、

どんなふうに帰ってくるのか

 

前世での私たちのことや、来世での私たちのこと

 

そのどれもが、

誰も立証することのできない不確かな私だけの世界。

 

誰も証明することが出来ないことを考えてみては、

時々、可笑しく、楽しい気持ちになってしまいます。

私たちは、こんなに遠く離れているのにね。

 

あなたは、気付いていますか。

これはね、全部、あなたのお陰なの。

 

ないと証明されていないことは、ないことにはならない

 

この、いつかのあなたの、たった一言の言葉があったから。

 

あの時、あなたはこうも言ったの。

なんで目に見えるものしか信じないの?って。

 

あの時のあなたの言葉は、どうしてこんなにも、

私の中に生き続けているのだろう。

 

ずっと、頭から離れなかった言葉なわけじゃない。

ずっと、思い出すことがなかった言葉。

 

それなのに、あなたを見送ってから、この言葉は、

記憶の奥から、飛び出して来て、私を救ってくれた。

 

そう。

あの頃のあなたが、私にくれた言葉は、

そのひとつひとつが、今の私を助けてくれるの。

 

きっと、人の心の中にはね、たくさんの引き出しがあるの。

 

受け取った言葉は、引き出しの中に仕舞われて、

必要になると、引き出しが勝手に開いて、

そこから出てきて、助けてくれる。

 

あなたは、あの頃、私の心の中の引き出しに、

たくさんの言葉を仕舞ってくれたの。

 

出会った時からずっと、何年も、何年も時間を掛けて。

 

あなたを見送るまで、思い出すことがなかったあの頃の言葉たちは、

今になって、次から次へと、引き出しの中から飛び出して、

今の私を救ってくれる。

 

すぐ側にいなくても、過去の言葉は、

ずっとずっと、先の未来の誰かを救うことが出来るのだと思います。

 

言葉には、

目には見えない、不思議な力があるのかも知れませんね。

 

私も、あなたみたいに、

大切な人の心の引き出しの中に、

いつの日か、支えになれるような言葉を、そっと、贈ることが出来たらいいな。

 

ずっとずっと、大切な人を守り続けられるように。

 

 

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