拝啓、空の彼方のあなたへ

きっと、空に近い場所にいるあなたへ伝えたいこと。手紙、時々、コトバ。

幼い頃のポーズ

あなたへ

 

横になって、こたつテーブルの下に頭だけを隠した、

幼かったあの子の姿を覚えていますか。

 

朝からたくさん遊んだ日の午後や、

いつもよりも早起きをした日に、よく見かけたあの姿は、

眠くなった時の、あの子のいつものポーズでした。

 

愚図るわけでもなく、テーブルの下に頭を入れて、

そこから、ただ静かにテレビを観るようになったのは、

いつ頃からだったでしょうか。

 

そんなあの子の姿に、

眠くなったの?って、声を掛けると、必ず、

眠くない

そう返事をしながら、眠そうに目をこするあの子が、可笑しくて、

あなたと2人で笑いましたね。

 

少しずつ、成長し、

あの子のそんな姿を見ることがなくなったのは、

いつ頃からだったでしょうか。

 

先日、とても疲れていたあの子は、本当は、すぐにでも寝たいけれど、

どうしても少しだけ、友達と会わなければならない。

そんな状況がありました。

 

何時頃、出掛けるの?

 

ふと、あの子の方を見ると、

あの頃と同じように、

テーブルの下に、頭だけを隠したあの子の姿がありました。

 

数年振りに見た、あの頃と変わらないそのポーズに、

なんだか、可笑しさが込み上げながら、

幼かった頃の、あの子のことを思い出していました。

 

幼い頃の、あの子のことをよく知るあなたにだから、

話したくなってしまう、日常の中の、ちょっと笑ってしまう出来事。

 

心も体も、随分と成長したけれど、

時折、こんなふうに、

小さな頃と変わらないあの子の姿を見つけた時、

なんだかとても、胸の奥が温かく、

穏やかな気持ちになれるような気がします。