拝啓、空の彼方のあなたへ

きっと、空に近い場所にいるあなたへ伝えたいこと。手紙、時々、コトバ。

信号待ちの楽しみ

あなたへ

 

信号待ちの間、

大型トラックや、バスが曲がるところを見るのが好きになったのは、

いつからだっただろう。

 

特に、片側一車線の道路を、横幅ギリギリで曲がっていく姿は、

その運転技術の素晴らしさに、

惚れ惚れとしながら、眺めてしまいます。

 

思わず、

すごーい!なんて、声に出してしまった時には、

車の窓が開いていないかどうかを慌てて確認しながらも、

過ぎ行く大型車両の運転手さんに、拍手を送りたい気持ちで見送ります。

 

これは、日常の中の、私の小さな楽しみ。

 

今朝、通勤途中に、信号待ちをしていると、

大型トレーラーが、曲がる姿を見つけました。

思わず、その姿に見入りながら、

私は、あの日のことを思い出しました。

 

あれは、あなたの仕事現場へと顔を出した日のこと。

 

あの日、私が見たのは、

現地での作業と、トラックを運転するあなたの姿。

 

日に焼けた肌も、

真剣に仕事をするその姿も、

今でも、よく覚えています。

 

仕事をするあなたを見る機会があったのは、あの日、一度だけ。

だからこそ、鮮明に残るあの日のあなたの姿は、

本当に、格好良かった。

 

そう。

あの日は、こっそりと、あなたに惚れ直した日でした。

 

思えば、

私が、大型車両が曲がるところを見るのが、好きになったのは、

あの日がきっかけだったように思います。

 

何故、好きなのかなんて、

これまで、考えたこともなかったけれど、

記憶を辿ってみれば、

そこには、あなたがいてくれた。

 

これからの私は、信号待ちの間に、

大型車両が曲がるところを見つけては、

相変わらず、惚れ惚れと眺めながら、

きっと、いつでも、

あなたに惚れ直した日のことを、思い出すのでしょう。

 

今朝、偶然見かけた、トレーラーが曲がる姿を眺めながら、

思い出した、あの日のこと。

そして、私は、自分の好きなことについての、

その理由までもを、気が付くことが出来ました。

 

あのトレーラーの運転手さんに、

ありがとうを伝えることは出来ないけれど、

運転手さんの今日が、素敵な1日でありますようにと、

そんなことを考えながら、会社へ向かった私は、

なんだか、いつもより、

幸せな朝を過ごせたように思います。

 

 

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