拝啓、空の彼方のあなたへ

きっと、空に近い場所にいるあなたへ伝えたいこと。手紙、時々、コトバ。

逢えない時間を数えながら

あなたへ

 

ねぇ、あなた

覚えてる?

あなたの仕事が忙し過ぎて、全然逢えなかった時間があったね。

 

あれは、私たちが出会ってから、

どのくらいが経った頃だっただろう。

 

真夜中に、あなたからの着信。

 

逢いに行けなくて、ごめんねって、

電話越しのあなたの声は、とても疲れた声なのに、

もう少しだけ、話そうよって、言ってくれたの。

 

あの時の私は、逢いたいって言葉を飲み込んで、

代わりに、なんて伝えたのだろう。

 

あの頃の、あなたに逢えなかった幾つもの夜を思い出していました。

 

あの頃と、今の私は、なんだか時々、

とても似ているような気がしてしまうの。

 

でも、私たちが出会ってから、

こんなに逢えない日が続くのは、初めてのことだね。

 

私たちが逢えなくなってから、何日くらいになるだろう。

 

この記録はきっと、これから先も、

果てしなく更新されていくのだろうけれど、

きっと、これからの私も、

時々、錯覚してしまうのでしょう。

 

あなたの仕事が忙しくて、逢えなかったあの頃と、

なんだかとてもよく似ていると。

 

あの頃と違うところは、

今の私は、あなたに繋がる電話番号を知らないこと。

 

逢えない時間を数えながら、

あなたを想い、恋をする

 

あの頃よりも随分、遠く離れているけれど、

そんなところは、あの頃のまま、

私は何も変わらないよ。

 

今、あなたは、何をしているのかな

 

あの頃と同じように、

そんなことを考えてしまいます。

 

あの頃の私は、

一生懸命に仕事に向き合うあなたを思い浮かべていたけれど、

今の私は、あなたが、そちら側で、

楽しそうに笑っていることを思い浮かべています。

 

ねぇ、あなた。

逢いたいよ。

 

こんな言葉は、きっと、あなたを困らせてしまうから、

今日のところは、

逢いたい の言葉は、飲み込んでおくよ。

 

だから代わりに、

 

大好きだよ

 

あなたの電話番号を知らないから、

夜風に乗せて、この言葉を、あなたに送るよ。