拝啓、空の彼方のあなたへ

きっと、空に近い場所にいるあなたへ伝えたいこと。手紙、時々、コトバ。

コトバ -夏の音- 2019

今年もまた夏が来たよ

 

照りつける太陽に目を細めながら

空の彼方へ 夏が来たことを知らせてみる

 

今年の梅雨明けは 例年よりも遅かったらしいよ

気が付いたら7月が終わっててさ

もう8月だって

 

待ちわびた夏の音を聞きながら目を閉じると

彼と出会った最初の夏から順番に

夏の記憶を呼び起こした

 

初めて出会った夏

 

2番目の夏

 

そして

 

3番目の夏

 

あの夏の私は

生まれて初めて 正夢というものを見た

 

そこには彼がいて

私は彼の膝の上に座っているんだ

 

夢の中の季節も夏だったけれど

少し肌寒い気温だった

 

寒い?

 

うん 寒い

 

じゃぁ 車に戻ろうか

 

そんな短い会話をする夢を見た数日後

私はそれを現実に体験することとなった

 

あれは

夏にしては 少し肌寒い夜のことだった

 

ねぇ知ってた?

好きな人の正夢を見たらね

来世でも またその人と結ばれるんだよ

 

なんて言ったら

きっと彼は笑うのだろう

 

そんなの聞いたことないよ って

 

あっ

バレた?

これは今 私が作った言い伝え

 

それでも

これまで生きてきた中で

たった一度だけの あの不思議な体験は

私にとって

彼が特別であることを意味しているように感じてしまうんだ

 

きっと私たちは

何か特別なもので繋がっているに違いないと

 

夏の音を聞きながら思い出していた

彼と出会って3番目の夏は

少し肌寒い夏の夜に感じた

彼の温度だった

 

あの頃の私は

夢の中でも

現実でも

彼に包まれていたんだ

 

夏の音を聞きながら

ふと目を開けると

3番目の夏の

彼の声が聞こえた気がした

 

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