拝啓、空の彼方のあなたへ

きっと、空に近い場所にいるあなたへ伝えたいこと。手紙、時々、コトバ。

コトバ -盆の入り- 

おかえりなさい

今日の日をとても楽しみにしていたよ

 

もしも今

目の前にあなたの姿が見えたのなら

 

本物かどうかを確かめるように

きっと私は

何度もその頬に触れてしまうのでしょう

 

そんな私のされるがままになりながら

あなたは

そろそろ気が済んだ?なんて

苦笑いをするのでしょうか

 

あなたのために淹れたコーヒーを

その手に渡すことが出来たのなら

 

触れた指先をそのままに

私はその瞳を見つめ続けてしまうのでしょう

 

ほんの少し照れたように笑うあなたは

言葉の代わりに

そっと優しく

口づけてくれるでしょうか

 

ゆっくりと深呼吸をすれば

低く優しい

ただいまの声が聞こえそうな気がして

目を閉じた盆の入りの朝

 

その姿は見えないままに

何故だか

私がよく知る温もりを感じる気がしました

 

本当は触れてみたいけれど

このままでいい

 

見えなくてもいいの

 

だって

お盆明けが寂しくて

きっと泣いてしまうから

 

でも

せめてこの4日間は

何処にもいかないで

 

ずっと私の側にいてね

 

こんな我儘な私の言葉に

あなたは笑って頷いてくれるでしょうか

 

 

 

 

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