拝啓、空の彼方のあなたへ

きっと、空に近い場所にいるあなたへ伝えたいこと。手紙、時々、コトバ。

お盆過ぎのそちら側

あなたへ

 

お盆明けの日。

きっとあなたは、

雲に乗って、この街を見下ろしながら、そちら側に帰るのだろう。

 

そんな気がしたのは、いつだっただろう。

 

雲の上には、そちら側でのあなたの友達がたくさんいてね、

楽しそうにしているあなたの姿が見えた気がしたの。

 

あなたは、きっと、寂しくない。

そう思ったら、なんだか、とても嬉しかった。

 

もう、そちら側へは着いたでしょうか。

 

楽しみにしていたお盆が明けたこの時期は、

毎年、なんだか少しだけ、気が抜けてしまう私は、

公園のベンチに座り、ただ、空を眺めながら、

あなたのことを考えていました。

 

あなたのために準備した、

アイスクリームもお菓子も、飲み物も、

ちゃんと、持って帰ってくれたかな。

 

今頃は、

 

これ、うちの妻が持たせてくれたんですよ

 

なんて、そちら側で出来た友達に、

飲み物やお菓子を振舞っている頃かしら。

 

もしかしたら、

お盆のお土産をみんなで持ち寄って、

お盆明けのパーティなんかが、そちら側で流行っていたりしてね。

 

なんだかとても寂しかったから、

そちら側で、楽しくしているあなたのことを考えていました。

 

そうしたらね、ちょっとだけ、笑っちゃった。

 

だって、私が、想像したお盆明けのパーティが、

なんだか、とても、楽しそうだったから。

 

きっと、出身地によって、お土産の種類も違うの。

 

地域限定の、珍しいお菓子はきっと、大人気でね、

 

これ、美味しいですね

どちらの出身ですか?

 

そんな言葉から始まる交流も、あるかも知れないね。

 

こちら側の誰かの大切な人が皆、

そちら側で、楽しく笑っていたらいいな。

そんな場所で、あなたがたくさん笑っていてくれたらいい。

 

浮かない気持ちのまま、公園へと出向いた私でしたが、

そちら側でのあなたのことを考えているうちに、

いつの間にか、元気になっていました。

 

よし!

来年は、地域限定のお菓子を準備して、あなたをお迎えしなくちゃ

 

なんてね。

 

来年が、待ち遠しいですね。

来年のお盆のお土産、楽しみにしていてくださいね。