拝啓、空の彼方のあなたへ

きっと、空に近い場所にいるあなたへ伝えたいこと。手紙、時々、コトバ。

特等席

あなたへ

 

ここ数日のこちらでは、雨が多く、

とても不安定な天気が続いています。

 

眠る時も必須だったエアコンは、

気が付けば、日中のみの出番となり、

夜になれば、

薄い毛布に、心地良さを感じます。

 

夏の終わりに、少し寂しさを感じながらも、

この時期は、よく眠れるはずなのに、

ここ最近の私は、上手く眠りに辿り着けないまま、

薄い毛布にくるまって、

あなたの膝の感触を、思い出していました。

 

あなたの膝の上に、頭を乗せるのが好きだった私。

 

いつの頃から、

そこに頭を乗せるのが、当たり前になったのだろう。

 

気が付けば、あなたの膝の上を、

私の特等席と呼ぶようになっていましたね。

 

あなたの膝の上に、頭を乗せているとね、

いつも、眠くなっちゃうの。

 

お喋りをしながら、いつの間にか、

暫しのうたた寝をしてしまったことは、何度あっただろう。

 

目覚めた時の安心感は、そこでしか得られないものでした。

 

そのうち、ここに、頭マークが付いちゃうかもね

 

なんて、

いつかのあなたは、笑っていましたっけ。

 

私だけの特等席には、

まだ、この感触は残っていますか。

 

私の髪を撫でながら、

もう何もいらない

ずっと、このままでいたいねって、

不意にそんな言葉をくれたのは、いつのことだったでしょうか。

 

きっと私は、

今夜もまた、

上手く眠りに辿り着くことが出来ないままに、

私の特等席で聞こえた、あなたの声を想うのでしょう。

 

 

 

 

 

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