拝啓、空の彼方のあなたへ

きっと、空に近い場所にいるあなたへ伝えたいこと。手紙、時々、コトバ。

コトバ -あの日、死んでしまった私へ-

あなたは私の中の何処かに隠れて

眠っているんだと思っていたよ

 

何処に隠れているのだろうって

ずっと探していたよ

 

でも もう私の中に

あなたはいなかったんだね

 

あなたはあの日

誰にも知られないまま

彼と一緒に死んでしまったんだね

 

この5年間

そのことに気付いてあげることが出来なくて

ごめんね

 

明るくて

単純で

楽しいことが大好きで

 

嫌なことがあっても

寝たらすぐに忘れちゃうようなあなたは

私だったね

 

すぐに膨れるくせに

彼が機嫌を取りにくれば

屈託のない顔で笑っていたね

 

とても単純なあなたは

とても

可愛かった

 

私たちはもう一緒にいられないんだね

 

今まで

ありがとう

 

私はあなたと一緒にいることが出来て

とても楽しかったよ

 

きっと あなたは今

彼の側にいるのでしょう

 

せめてあなたは

あの頃と同じように笑っていてね

 

無理して成長しようだなんて思わなくていい

あなたはそのまま

何も変わらなくていいんだよ

 

私なら大丈夫

心配しないで

 

あなたがいなくても なんとかやれてるよ

 

分かってる

人前では ちゃんと笑ってるよ

 

見た目には誰も気付かないはずだよ

私の中のあなたが

もう此処にいないなんてさ

 

だから心配しないで

 

そちら側の彼のこと

よろしくね