拝啓、空の彼方のあなたへ

きっと、空に近い場所にいるあなたへ伝えたいこと。手紙、時々、コトバ。

どこが好き?

あなたへ

 

ねぇ、あなた

私のどこが好き?

 

思えば、そんなこと、

一度も聞いたことがなかったね。

 

どうしてだろう。

 

出会った頃の記憶を辿ってみれば、

あの頃の私は、

お互いが、好きであるのが、当たり前かのように感じていたのでした。

 

私たちは、きっと、

運命の出会いだから、惹かれ合うのが当たり前なんだよ

なんてね。

 

初めから、特別なあなただったから、

私のどこが好きかなんて、

聞こうとは、思わなかったのかも知れません。

 

私は、あなたが好き

あなたも、私を好きって言ってくれる

 

私には、それが全てで、

いつでも、あなたが隣にいてくれたから、

それで、充分だったのだと思います。

 

あなたがいる、そちら側と、

私がいる、こちら側。

 

もう、その手に触れることが出来なくなってしまったから、

初めて、聞いてみたくなったのでしょうか。

 

私のどこが好き?って。

 

あの頃の私は、そんなことを聞いてみようだなんて、

考えたこともなかったけれど、

やっぱり、聞いておけば良かったな。

 

ねぇ、あなた

私のどこが好き?

 

もしも今、あなたの声が聞けるのなら、

どんな答えをくれるのだろう。

 

出来ればね、

あの頃には、聞いたこともないような、

甘い台詞を聞いてみたい。

 

もう、二度と、触れ合うことが出来ない代わりに、

今日は、

そっと、心を結んでみたいの。