拝啓、空の彼方のあなたへ

きっと、空に近い場所にいるあなたへ伝えたいこと。手紙、時々、コトバ。    <夫と死別したemiのブログ>

どこが好き?

あなたへ

 

ねぇ、あなた

私のどこが好き?

 

思えば、あの頃の私は、こんなこと、

一度も聞いたことがなかったね。

 

どうしてだろう。

 

 

あなたは、いつでも、側にいてくれたから、

あの頃の私はそれだけで、充分だったのだと思います。

 

あなたがいる、そちら側と、

私がいる、こちら側。

 

もう、その手に触れることが出来なくなってしまったから、

初めて、聞いてみたくなったのかも知れません。

 

私のどこが好き?って。

 

やっぱり、あの頃に、聞いておけば良かったなって、

今になって、こんなふうに考えてしまうよ。

 

ねぇ、あなた

私のどこが好き?

 

もしも今、あなたの声が聞けるのなら、

どんな答えをくれるのだろう。

 

出来ればね、

あの頃には、聞いたこともないような、

甘い台詞を聞いてみたい。

 

もう、二度と、触れ合うことが出来ない代わりに、

今日は、

そっと、心を結んでみたいの。