拝啓、空の彼方のあなたへ

きっと、空に近い場所にいるあなたへ伝えたいこと。手紙、時々、コトバ。

大雨の日

あなたへ

 

先日の大きな台風から、2週間が経ちましたが、

昨日のこちらでは、台風の影響から、また大雨が降りました。

 

朝のうちは、通学や通勤に、影響はありませんでしたが、

帰りが大変でした。

 

丁度、私が会社に着く頃から強くなった雨脚は、弱まることがなく、

非常に強い雨風の中の帰宅。

 

1日中社内にいた私は、会社を出て間も無くに、

想像を遥かに超えていたことに、驚いたのでした。

 

私の通勤ルートには、1か所、すぐに冠水する場所がありますが、

昨日のその場所は、

まるで、大きな池の中を走っているのではないかと思うほどの光景でした。

 

そこからは、

必死で、冠水し難いであろうルートを考え、

いつもとは違う道を通りましたが、

これまで、冠水したことなど、なかったところまでもが冠水し、

命懸けと言っても大袈裟ではないほどに大変な帰宅となりました。

 

やっとの思いで、駐車場へと辿り着き、

我が家を見上げると、

カーテンの隙間から漏れた明かりが、

あの子の無事を知らせてくれました。

 

玄関を開けると、最初に目に飛び込んで来たのは、

帰宅が大変であったことを物語っている、

ハンガーに掛かったあの子の雨具でした。

 

部屋へと急ぎ、あの子の元気な顔を見て、

私は、漸く、安心することが出来たのでした。

 

そうして、あの子が聞かせてくれたのは、

下校途中の出来事。

 

突然、強い風が吹いてきてね、

うわっ!って、目を閉じて、

次に目を開けたら、1メートル、場所が移動してたの

 

あの子の帰宅途中、

突然に強い風が吹き、驚いて、自転車を止めたそうですが、

その強風で、自転車ごと1メートルも移動したと言います。

 

幸いにも、転倒することはなく、

無事に帰宅することが出来ましたが、

一歩何かが違えば、大変なことになっていたのかも知れません。

 

あまりの驚きに、言葉も出なかった私ですが、

こんなことは初めてだと、

興奮気味に話す、あの子の元気な顔を見ながら、

本当に無事で良かったと、改めて思いました。

 

そうして、私たちは、

おやすみの挨拶をするまで、

どこの道路が冠水し、

どんなに酷い状況だったのかを、話し合ったのでした。

 

あなたが知らない恐怖の景色を見た私たちですが、

2人とも無事であったことを、

あなたにも報告します。