拝啓、空の彼方のあなたへ

きっと、空に近い場所にいるあなたへ伝えたいこと。手紙、時々、コトバ。

あの子への最初のプレゼント

あなたへ

 

先日、あの子と、名前の話をしました。

あの子の話に出てくる友達の呼び名は、その殆どが苗字ですが、

下の名前は、こんな名前なんだよと、

色々な子たちの、下の名前を教えてくれました。

 

どの子も、とても素敵な名前ばかりで、

その名を聞く度に、

格好いいね

男らしいねと、称賛しながら、相槌を打ったのでした。

 

色々な子たちの名前の話をしながら、

あの子の名前を褒められるという話を聞かせてくれました。

 

高校生になってから、

俺の名前、結構、褒められるんだよね

高校で出来た友達とか、

アルバイト先のお客さんとかさ

 

そんな話の中の、アルバイト先での出来事。

 

常連客が多いそのお店で、

当時、アルバイトを始めたばかりだったあの子は、

お客さんから、よく声を掛けて頂いていたそうです。

 

新しい子だね

頑張ってね

 

いくつもの激励の言葉を掛けられる中、

あの子の名札を見たお客さんから、

 

いい名前だね

お父さんとお母さんに、感謝するんだよ

 

そんなふうに、

声を掛けて頂いたと言います。

 

俺、あの時、嬉しかったんだよね

 

なんだか、とても、胸が温かくなるあの子の話に、

あの子が、お腹に出来た日のことを、思い出していました。

 

もしも、男の子だったらさ なんて、

早速、名前の提案をするあなたが、

なんだか、可笑しくて、嬉しかったあの日の、大切な思い出。

 

あの頃の私たちは、

こんなに嬉しい話を聞けるだなんて、思ってもいませんでしたね。

 

あの子の話に、

あなたは、どんな顔で喜んだのだろう。

 

名前は、子供への最初のプレゼント。

 

あの子は、

私たちからのプレゼントを、

今も変わらず、とても気に入ってくれていますよ。