拝啓、空の彼方のあなたへ

きっと、空に近い場所にいるあなたへ伝えたいこと。手紙、時々、コトバ。

未知なる世界の扉を開けた日

あなたへ

 

Windows7のサポートが終了します

 

家のパソコンに、こんな表示がされたのは、

いつ頃のことだっただろう。

 

まだ期間もあることだし、大丈夫。

そんなふうに自分に言い聞かせながらも、

パソコンに関する知識が全くない私は、非常に焦っていました。

どうしよう!私、大丈夫? って。

 

だって、あなたがいないんだもの。

 

我が家で初めてパソコンを購入したのは、

あの子が1歳になった夏の頃のことでしたね。

 

それまでの私は、パソコンとは縁遠く、知識など皆無。

 

幼いあの子を連れて、家族3人でパソコンを買いに行った日のことも、

家にパソコンを設置した時のことも、今でもよく覚えているけれど、

私は、何もすることが出来ずに、

あなたがパソコンを選び、

環境を整えてくれる様子を、ただ見守るばかりでした。

 

そうして、我が家に環境が整うと、

パソコンの前に、私を座らせてくれたあなた。

 

あの時の私には、

パソコンの画面が、未知なる世界の扉に見えました。

 

何も難しいことはないよ

 

そう言って、

何も分からない私に、電源の入れ方から、

パソコンについてを教えてくれましたね。

 

あの頃、文字入力もままならなかった私に、

タイピング練習のゲームを教えてくれましたっけ。

 

振り返ってみれば、

私が見る世界が大きく広がったのは、

あなたがいてくれたからでした。

 

Windows10への移行に、パソコンを買い換えることが一番良いと考えた私は、

新しいパソコンの購入という大きな試練を乗り越えるために、

パソコンについての勉強から始めました。

 

私には、どのパソコンも同じように見えていましたが、

中身が違うことを知り、

何を基準に選ぶのかを自分なりに考えながら、

日々、パソコンについてを学んだのでした。

 

そうして、あの子を道連れに、

緊張の面持ちで、電気屋さんへと出陣したのは、先月のことでした。

 

悲しいことに、自分で勉強したことなど、

ほぼ役に立つことはありませんでしたが、

私を担当してくれた方が、

初心者の私にも分かり易く説明してくれたお陰で、

無事に、新しいパソコンを購入することが出来ました。

あの店員さんには、本当に感謝しています。

 

新しいパソコンは、先月末には、手元にありましたが、

時間をみつけることが出来ずに、

漸く、今日、新しいパソコンを設置することが出来ました。

 

セットアップなるものを、お店にお願いしたこのパソコンは、

店員さんの説明通り、配線を繋ぐだけで、すぐに環境が整いましたが、

なにぶん知識のない私です。

簡単な作業でさえ上手くいくのか、不安でいっぱいでした。

 

新しいパソコンの電源を立ち上げ、

無事に、パソコンの環境が整ったことを確認すると、

思わず、安堵のため息が漏れてしまいました。

 

そうして、画面を見つめながら、思い出していたのは、

あの日、初めてパソコンの前に座り、

未知なる世界の扉を開けた日のことでした。

 

あの日がなければ、

今の私は、此処に存在していなかったでしょう。

 

私の世界を広げてくれたあなた。

ありがとう。

 

 

P.S

あれは、偶然だったのでしょうか。

パソコンを買いに行ったあの日のことです。

私たちを担当してくれた方の苗字が、偶然にも、私たちと同じ苗字でした。

偶然ですね

店員さんと、そんなふうに笑いながら、

ふと、その隣で作業をしていた別な店員さんの名札を見ると、

そこには、あなたと同じ名前が見えたのでした。

それはなんだか、

大丈夫。ここにいるよ。って、

あなたからのそんなメッセージのような気がしてなりませんでした。

パソコンを買うという、私にとって、とても不安だったあの日、

あなたは、すぐ側にいてくれたのでしょうか。