拝啓、空の彼方のあなたへ

きっと、空に近い場所にいるあなたへ伝えたいこと。手紙、時々、コトバ。

コトバ -冬- 2020

冬の色を 覚えていますか

冬の音を 覚えていますか

冬の匂いを 覚えていますか

 

その瞳に映った景色

その耳で感じた季節

冬の澄んだ空気の匂いを

覚えていますか 

 

一緒に過ごした三番目の冬 

 

出会ってからの月日を見つめながら

同じ未来を思い描いた

あの日のふたりを 覚えていますか

 

不意に聞かせてくれた あなたの想い

好きの気持ちの先の甘い約束をした

あなたと出会って三番目の冬

 

帽子に隠した照れた瞳も

耳を擽るその声も

私は よく覚えています

 

ふたりで思い描く未来が ただ嬉しくて

あなたを見つめ返した あの頃の私は

あなたに何を伝えることが出来たでしょうか

 

この手を離さないでね

 

ギュッと握り返した

あの頃のこの手の温もりが

どうか

いつまでも

その胸の中に残っていますように