拝啓、空の彼方のあなたへ

きっと、空に近い場所にいるあなたへ伝えたいこと。手紙、時々、コトバ。

家族写真

あなたへ

 

今のあの子はね、

髪の質は、私に似ているけれど、髪型の好みはあなた似。

鼻は私似って言われるけれど、輪郭も目もあなた似。

指は私に似ているけれど、手が大きなところはあなた似。

骨格は、私に似ている気がするけれど、筋肉がつき易いところはあなた似。

 

ねぇ、覚えてる?

今日は、凄い力仕事だったよって言いながら、

見せてくれた日のあなたの筋肉。

あの時の私は、

え?1日でこんなに筋肉つくの?って、とても驚いたけれど、

あの子もね、あなたと同じ。

 

今日の練習はキツかったって、

武道のお稽古から帰って来た日のあの子の筋肉は、ムキムキなの。

 

ちょっと、ここの筋肉、触ってみてよ

 

そんな時の、あの子の言葉も、あの頃のあなたと全く同じで、

なんだか、笑っちゃう。

 

お父さんと同じ台詞だねって私の言葉に、

親子だからねって、あの子も笑うの。

 

あなたに似て、声が大きなところは、幼い頃から変わらないかな。

それから、

あの子の頭の回転の良さは、あなた似。

 

時々ね、あなたの発想にとても似ているの。

そんなやり方もあるよねって感心しながらも、

やっぱり、あなたの血を受け継いでいるんだなって、感じるの。

 

車に乗ると歌うところは、私に似ているけれど、

乗り物好きなところはあなた似。

 

そして、

ものを作るのが好きなところは、私たちに似ているの。

 

ねぇ、あなた。

あの子は、こんなに大きくなったよ。

 

最後の家族写真を見ていました。

 

私たちの真ん中で笑っているのは、

あなたがよく知っている、今よりも、ずっと幼い顔のあの子。

 

小学生の頃のあの子は、

お母さんにそっくりねって言われていたけれど、

成長と共に、あなたにとてもよく似てきました。

 

この写真に写るあの子は、

家族3人の中で、一番、小さかったけれど、

今は、立派に成長して、あなたよりも、背が高くなりました。

 

この前のあの子はね、笑って言ったの。

あれ?お母さん、また小さくなったねって。

 

ここ暫くは、身長を測る機会がなかったあの子だけれど、

きっと、また背が伸びたのね。

気が付けば、あの子の目線が、また少し高くなったもの。

 

もしも今、

この写真と同じ場所で、家族写真を撮ることが出来たのなら、

どんな写真が撮れたのだろう。

 

今のあの子を知るあなたは、どんなふうに笑っていたのかな。

 

もしも、あなたが此処にいてくれたのなら、

私はきっと、

写真を眺めながら、目尻を下げるあなたの隣で、

この5年と5か月の間に、

あの子のこんなところは、俺に似てるなって笑った幾つものあなたを、

思い出したのでしょう。

 

いつか、あなたに、

今度の約束をしようって、そんな手紙を書きましたね。

 

またひとつ、ここに今度の約束をしてもいいですか。

 

きっと、いつか、

ずっと遠い未来、こんなふうに、また写真を撮ろうね。

 

今度は、家族の中で、一番背が高くなったあの子を真ん中にして。

 

そこにはもう、この記憶はないけれど、

私たちはきっと、感じることが出来ると思うのです。

 

家族の中で、一番背が高くなったあの子を真ん中に、カメラを見つめながら、

心の奥の奥に、溢れてくる喜びを。

 

この日を、ずっと楽しみに待っていたんだよって。

 

 

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