拝啓、空の彼方のあなたへ

きっと、空に近い場所にいるあなたへ伝えたいこと。手紙、時々、コトバ。

誰かと一緒に生きるということ

あなたへ

 

今度、ゴルフやってみない?

 

そんなあなたの、いつかの声を思い出していました。

 

あなたがゴルフに誘ってくれたのは、

いつのことだったでしょうか。

 

あれから間も無くに、

家族でゴルフを楽しめる施設へと、連れて行ってくれましたね。

 

初めてゴルフを経験した私は、

まさかの空振りに、笑われましたっけ。

あの子だって初めてだったのに、あの子の方が上手だった。

 

私だって、空振りなんてする予定じゃなかったの。

初めてにしては、上手だよって、そう言われる予定だったのに、

見ているのと、実際にやってみるのでは、全然違ってた。

 

ゴルフ、馬鹿にしてた?

 

そう言って笑ったあなたの声に、素直に頷きながら、

あの日の私は、初めてのゴルフに、悪戦苦闘したのでした。

 

不意に、家族3人でゴルフに出掛けた日のことを思い出したのは、

あの子の成長と共に、

休日の過ごし方が、変わって来たからなのでしょうか。

 

あの子と一緒に過ごす時間は、あの頃よりも格段に減り、

その代わりに増えた自由な時間。

 

多趣味な私は、好きなことに没頭しながらも、

ふと、考えてしまいます。

 

もしも今、あなたが此処にいてくれたのなら、

今の私は、あなたに誘われて、

どんな新しいことを始めていたのかなって。

 

きっとね、誰かと一緒に生きるということは、

経験も2倍になるんだね。

 

だって、私1人なら、ゴルフをやってみようだなんて、

きっと、思わなかったもの。

 

あなたは、あなたの好きなことを、

私は、私の好きなことを、

ねぇ、今度、一緒にやってみようよって、

誘い合っていたあの頃の私たちなら、

子育てがひと段落した今、

また新たな時間が生まれていたのでしょう。

 

いつかやってみたかったこと。

そんな新しいことへも挑戦したのかも知れません。

 

友達との約束に、嬉々として出掛けるあの子を玄関で見送り、

今日は、何をしようかって。

あなた色と私色が染まる2人だけの休日は、

どんな時間だったのだろう。