拝啓、空の彼方のあなたへ

きっと、空に近い場所にいるあなたへ伝えたいこと。手紙、時々、コトバ。

記憶のカケラ

あなたへ

 

あの時のこと、覚えてる?

 

あの子と2人で、あなたとの時間を振り返りながら、

時々、あの頃の話をします。

 

私たちそれぞれの胸の中に刻まれた、あの頃の思い出。

 

視点が変われば、きっと、

その脳裏に焼き付くものも、変わるのでしょう。

 

あの子の言葉に私が、

私の言葉にあの子が、

そんなこと、あったかな って、

ゆっくりと記憶を辿りながら、

漸く思い出せる日常の一コマがあったりもします。

 

小さな記憶のカケラを集めながら、これまでを歩んで来た私たちは、

お互いの持つ記憶を話し合いながら、

あの頃の、たくさんの思い出を共有していますが、

きっとそこには、まだまだ、

嵌らないピースがあるのだと思います。

 

あなたの胸の中には、どんな記憶が刻まれていますか。

 

あの子と私が持つ記憶のカケラが違うように、

あなたの胸の中にしか刻まれていない記憶も、

きっと、あるのでしょう。

 

あなたとあの子と私。

家族3人が集まり、初めて、

我が家の歴史の記憶が完成するのかも知れませんね。

 

もしも、あなたが持つ記憶のカケラを、

ここに重ね合わせることが出来たのなら、

この記憶のカケラたちは、

どんな鮮やかな色へと変わっていくのだろう。

 

私たちが集めた記憶のカケラたちの隙間を、

その記憶で埋め尽くすことが出来た時にだけ、

見える景色が、きっと、あったのでしょう。

 

もうここに、

その記憶のカケラを重ね合わせることは出来ないけれど、

どうかその胸の中に、

たくさんの記憶のカケラが、詰まっていますように。