拝啓、空の彼方のあなたへ

きっと、空に近い場所にいるあなたへ伝えたいこと。手紙、時々、コトバ。

幸せの音

あなたへ

 

あなたを見送り、

自分の好きなことを忘れてしまっていた私が、

手芸を好きな自分を思い出したのは、

いつのことだったでしょうか。

 

あれからの私は、時間を見つけては、

あの頃と同じように、手芸を楽しむようになりました。

 

作っても、作っても、尽きることのない、次の作ってみたいもの。

 

楽し過ぎて、思わず吐いたため息に、思い出したのは、

あなたと過ごした、いつかの夜のことでした。

あれは、いつの頃だったでしょうか。

 

あの頃の私は、アクセサリーを作るのが好きで、

夜になると、あなたの側で、思いつくままに、

パーツを組み合わせながら、楽しい時間を過ごしていたのでした。

そんなある日のこと。

 

俺もやってみたい

 

そんなあなたの言葉から、

一緒に、手芸を楽しんだことがありましたね。

 

あの日のあなたの作品は、格好いいブレスレットでした。

私が持っていた、ツヤ抜き加工がされたパーツに一目惚れしたあなたは、

それを使って、とても楽しそうに、ブレスレットを作っていましたね。

 

初めての自分の作品に満足して、

嬉しそうに、眺めていましたっけ。

 

あの時のあなたは、

私が作ったものたちを眺めながら、言ったの。

 

どうして、そんなにすぐに、作りたいものが浮かぶの? って。

 

どうしてと聞かれても・・・どうしてだろう。

あなたの質問に、思わず、言葉が詰まってしまった私でしたが、

強いて言うなら、

ただ、好きだから でしょうか。

 

あの頃の私も、今の私も、作りたいものが尽きないままに、

思わず、ため息をひとつ。

楽し過ぎる!って。

 

きっとね、ため息が溢れてしまう瞬間は、

辛い時や、苦しい時ばかりじゃないんだよ。

 

きっと、楽し過ぎる時にも、

無意識のうちに、ため息が溢れちゃうの。

はぁ、楽し過ぎる!ってね。

 

好きなことをしながら、思わず溢れたため息は、

私には、幸せの音に聞こえます。

 

私のこれからの人生、

こんなふうに、楽しい!のため息を吐きながら、

生きていけたらいいな なんて、思いました。

 

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