拝啓、空の彼方のあなたへ

きっと、空に近い場所にいるあなたへ伝えたいこと。手紙、時々、コトバ。

共通の夢

あなたへ

 

俺さ、おじいちゃんになるのが夢なんだよね

 

先日、雑談から、

あの子が、こんな話を聞かせてくれました。

幾つもの年を重ねて、おじいちゃんになるまで生きたいと。

 

とても奇遇ですが、私も、おばあちゃんになることが夢です。

 

あなたを見送り、いつの頃からか、

年を重ねた、ずっと先の未来の自分を想像するようになった私ですが、

あの子と、こんな話をするのは初めてのことでした。

 

あの子と私。

それぞれに、別の夢を追いかける私たちですが、

年を重ねて、おじいちゃん、おばあちゃんになるという、

共通した夢も、持っていたようです。

 

本当?

お母さんもね、おばあちゃんになるのが夢なんだよ

 

そんな私の言葉に、あの子は、私の顔をジッと見つめました。

そうして、

 

うん

その夢、叶い始めているよ

大丈夫

そのままいけば、おばあちゃんになれるから

 

真面目な顔で、こんなことを言うのです。

それは、どういう意味でしょうか。

 

え?なんか失礼じゃない?

 

剥れる私に、あの子は、何度も繰り返しました。

いい意味で と。

 

私が言う、おばあちゃんになりたいという夢と、

あの子の言う、おばあちゃんに近づいているという言葉。

 

なんだか少し、意味が違うような気がするのですが、

私の夢は、叶い始めているということで、良いのでしょうか。

 

あなたが知っている、あの頃の私は、

あれから、6つ、年を重ねました。

 

やはり、あなたも何処かで、

あの子の言葉に頷きながら、笑っているのでしょうか。

いい意味で と。

 

なんだか、少し悔しい気もしますが、

こうして、笑って年を重ねて、

いつか、私が思い描く、

素敵なおばあちゃんになれたらいいな。

 

その頃には、あの子も、

その夢が叶い始めている頃なのでしょう。

 

大丈夫

そのままいけば、おじいちゃんになれるから

いい意味で

 

いつか、今よりもずっと、年を重ねたあの子に、

こんな言葉を掛ける日を迎えることが出来たのなら、

きっと、今の私たちがまだ知らない、

幸せな気持ちを知ることが出来るのでしょう。

 

 

 

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