拝啓、空の彼方のあなたへ

きっと、空に近い場所にいるあなたへ伝えたいこと。手紙、時々、コトバ。

あなたの願いが叶いました【1】

 

神様、お願いします。

どうか、彼に逢わせて下さい。

ほんの少しだけでいいのです。

ほんの少しだけ・・・

 

私は時々、空を見上げては、

叶わぬ願いと知りながらも、こうして、願いを口にしてみる。

もう一度だけ、彼に逢いたい と。

 

そうして、

たくさんの大粒の涙を流した後は、

いつの頃からか、こんな自分を冷笑するようになった。

 

神様?

そんなもの、いないんだよ、きっと。

もしも、神様がいるのなら、

彼をここから連れ去ってしまうようなことはしないもの。

 

目に見えないものを肯定しながら否定する。

いつの頃からか、私は、そんな矛盾を抱えるようにった。

 

大切な人が、この世からいなくなってしまうこと。

 

突然に、辛い現実と向き合わなければならなくなってしまった私は、

行き場のない悲しみを閉じ込めるかのように、冷たい涙を流す。