拝啓、空の彼方のあなたへ

きっと、空に近い場所にいるあなたへ伝えたいこと。手紙、時々、コトバ。

ゴールデンウィーク -2020-

あなたへ

 

このゴールデンウィークは、

あの子と一緒に、家の中での時間を楽しみました。

 

朝、起きて、あの子と一緒にコーヒーを飲みながら、

将来の夢についてを、じっくりと語ってみたり、

部屋の模様替えをしてみたりと、

色々なことをして過ごしながら、

思えば、退屈だと感じる時間は、ありませんでした。

 

昨日は、あの子のリクエストから、お寿司を握りました。

 

初めての試みでしたが、とても上手に、

そして、あの子と一緒に、とても楽しく出来ましたよ。

 

あなたの場所へお供えしたのは、一番上手に出来た、たまごのお寿司。

お店みたいに、仕上がったと思いませんか?

 

昨日は、こどもの日でした。

近頃のこの異常な事態だからこそ、

後で思い返してみても、笑っちゃうような、

特別な思い出を、あの子にプレゼントしたいと思いました。

 

出来上がったお寿司などを、テーブルに並べると、

 

目を閉じてて?

 

そうあの子に、お願いをして、

私は、予め準備しておいたものを、いそいそとセッティングしました。

 

目を閉じるあの子の前に置いたのは、

画用紙の上部、3分の1ほどに新幹線の一両目の絵を書き、

画用紙を三角に折って、テープで留めて自立させたもの。

そして、その後ろに紐で繋がるのは、それぞれ、お寿司や柏餅を載せた紙皿たちです。

 

ほら。

あなたも良く知っているお寿司屋さんみたいじゃないですか。

 

目を開けていいよ

 

私の声に、目を開けたあの子の前には、

画用紙に書いた新幹線の絵が。

そうして、新幹線の絵を私が引っ張り、

紙皿に並んだお寿司たちを、あの子の前へと移動させました。

 

幼い頃のあの子なら、きっと、喜んでくれたでしょう。

でも、18歳のあの子なら、

このお子様向けのサプライズに、爆笑してくれると思ったのです。

 

作戦は大成功でした。

この連休の中で、一番笑ってくれました。

 

なにこれ?

作ったの?

そう言って、大爆笑してくれましたよ。

 

あの子をたくさん笑顔にしたい。

これは、この連休中の私の目標でした。

 

近頃の、この異常な事態に、たくさんの我慢をしているあの子。

ずっと先の未来に、今を振り返れば、きっと、辛い記憶ばかりが蘇るのでしょう。

でも、よく考えてみれば、楽しかったこともあったなって、

そんなふうに思える記憶を、

ひとつでも多く、残してあげられたらいいなと思いました。

 

ゴールデンウィークのお休みに、

何処へ行こうか、ではなく、

家の中で、何をしようかと考えるのは、初めてのことでしたが、

この連休を振り返ってみれば、

あの子と一緒に、笑った記憶ばかりが蘇ります。

 

この連休は、何処にも行けなくて、つまらないかと思っていたけど、

楽しかったね

 

あの子も、こんなふうに、この連休のことを振り返りました。

 

今日は、ゴールデンウィーク最終日。

 

明日から、また私は仕事へと出掛け、

あの子は、家でひとりの時間を過ごします。

 

家にひとりで待っているあの子が辛くなった時には、

たくさん笑ったこの時間が、

あの子の支えになってくれたらいいですね。

 

この事態の終わりの日を思い描きながら、

ここからまた、あの子と一緒に、

頑張っていきたいと思います。