拝啓、空の彼方のあなたへ

きっと、空に近い場所にいるあなたへ伝えたいこと。手紙、時々、コトバ。

蝉の鳴き声

あなたへ

 

ここ数日の私は、なんだか、

とてもぼんやりと過ごしていました。

 

曇りや雨の日が続いているせいでしょうか。

理由もなく、心が晴れないままに、

厚い曇り空を眺めてばかりいたような気がします。

 

日照時間と心は、関係があるらしい。

こんなことを知ったのは、いつのことだっただろう。

 

思い返してみれば、

あなたが側にいてくれた頃は、

天気になど、気持ちを左右されることなんて、なかったはずなのに、

今の私は、時々、こうして、天気に左右されながら、

理由もなく、後ろ向きに、座り込んでしまったりもします。

 

こんな時は、一旦、休憩。

あなたを見送ってからの私は、そんなふうに、

時々、休憩を挟みながら、歩んで来ました。

 

天気予報を見てみれば、相変わらず、

雨や曇りマークばかりが並んでいますが、

休憩中に外に出て、耳を澄ませてみれば、

元気な蝉の鳴き声が、

間も無く、夏が来ることを知られてくれました。

今年、初めての、蝉の鳴き声です。

 

理由もなく、座り込んでいた私ですが、

 

そんなにゆっくりしていたら、人生終わっちゃうよ

 

ふと、そんな声が聞こえた気がして、

漸く、立ち上がることが出来ました。

 

さて、今日の会社での話題に、初めて、

今日が土用の丑の日であることに、気が付きました。

 

鰻が好きな、あなたとあの子の喜ぶ顔を思い浮かべながら、

今夜は少し、奮発しましたよ。

あなたのところにも、ちゃんと届いたでしょうか。

 

気が付けば、7月も、3分の1を過ぎました。

また今年も、私たちが出会った季節が、巡ってきます。

 

夏の日差しを、心待ちにしながら、

眩しい太陽の光に目を細めて笑う、

あの頃のあなたを、そっと、想いました。