拝啓、空の彼方のあなたへ

きっと、空に近い場所にいるあなたへ伝えたいこと。手紙、時々、コトバ。

言葉に出来ないままに

あなたへ

 

あなたに手紙を書きながら、

これまでに、

私は、何度こうして、手を止めたでしょうか。

 

あなたへの、たくさん想いを抱えたままで、

一段と、大きく聞こえるようになった蝉の鳴き声を聞いていました。

 

あなたに、伝えたいことは、山ほどあるのに、

今日の私は、それらを何一つ、上手く伝える言葉が見つからず、

掌に乗せた想いを見つめたままで、

ただ、ため息を吐き出しました。

 

あなたへの気持ちを文字にして、

溢れる想いを綴って来ましたが、

綴っても、綴っても、伝えたい気持ちは、溢れるばかり。

 

それなのに、時々、こうして、

この想いを、どう伝えたら良いのかが、

分からなくなってしまうのです。

 

たくさんの想いを、上手く言葉に出来ないままに、

逢いたいと、小さく呟きながら、

なんだか、涙が溢れてしまうのは、

6年前のあなたが、

間も無く、此処からいなくなってしまうことを、

知っているからなのでしょうか。

 

6年前の今日の私たちは、

これから先も、

ずっと、家族3人で、一緒にいられると思っていたね。

 

かけがえのないその笑顔も、その手の温もりも、

確かに、すぐ側にあったの。

 

面会時間ギリギリまで、一緒にいた私たちは、

また明日ねって、いつも通り、ハイタッチをしたね。

 

ねぇ、あなた。

本当はね、

まだ、その手を離したくなかったよ。

 

また明日ね

 

当たり前に、明日が続くと思っていたあの頃に、

戻りたいな。

 

6年前のあなたはね、

此処で、私たちと一緒に、笑っていたんだよ。