拝啓、空の彼方のあなたへ

きっと、空に近い場所にいるあなたへ伝えたいこと。手紙、時々、コトバ。    <夫と死別したemiのブログ>

普通に歩ける素晴らしさ

あなたへ

 

足を怪我しました

 

こんな手紙を書いたのは、5月のことでしたね。

 

痛みが引いては、また痛くなる。

そんなことを繰り返しながら、

裸足であれば、痛みはないけれど、

靴下や靴を履くと、激痛が走ることが当たり前の毎日へと変わっていったのは、

いつの頃からかだったでしょうか。

 

春を過ぎ、梅雨になり、夏を迎えても、状況は変わらずに、

一歩、外へ出れば、

左足を引きずるようにして歩いていた毎日でしたが、

そんな不便な生活の終わりを迎えたのは、昨日のことでした。

 

庇っている場所ばかりをぶつけてしまうのは、

意識しすぎる故なのでしょうか。

 

ここまでの経緯について、

文字で表現すれば、痛々しい言葉ばかりが並んでしまうので、

詳細は割愛しますが、

最終的には、爪が剥がれ、痛みがなくなりました。

 

爪が剥がれた

なんて言うと、なんだか恐ろしい話ですが、

今回は、その方が良かったようです。

 

私は、いつになったら、普通に歩けるのだろうかと、

ため息を吐いていた毎日でしたが、

爪がない指先に、ほんの少しの違和感があるだけで、

靴を履いても、痛みを感じることもなく、

漸く、普通に歩けるようになりました。

 

この3ヶ月間は、

休日には出来るだけ、靴を履くことを避けてきた私ですが、

今日の私は、

普通に歩ける素晴らしさを噛みしめながら、買い物に行ってきました。

 

スーパーの中を颯爽と歩きながら、

次々にカゴに入れたのは、あの子のお弁当の材料です。

 

あの子の短い夏休みも、終わりを迎えます。

 

足の痛みもなくなったことだし、お弁当作りも頑張らなきゃと、

全く関係のないところでも、なんだかやる気が漲ります。

 

スーパーからの帰り道、

荷物を家へと運びながら、意味もなく、早足で歩きながら、

普通に歩けることを楽しみました。

 

こうして、普通に歩けるようになり、

普通がどんなに素晴らしいことなのかを、痛感しながら、

もう二度と、怪我をしてはならないと、

深く、胸に刻みました。

 

 

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