拝啓、空の彼方のあなたへ

きっと、空に近い場所にいるあなたへ伝えたいこと。手紙、時々、コトバ。

新しい発見

あなたへ

 

高校卒業を機に、髪を伸ばし始めたあの子は、

近頃、ヘアアイロンを器用に使って、

パーマ風の髪型を楽しんでいます。

 

こんな髪型、どうかな

 

あの子から、突然、パーマヘアの画像を見せられたのは、

数週間ほど前のこと。

 

どうだろう

 

全く想像のつかない仕上がりに、

あの時の私は、思わず、言葉に詰まってしまったのでした。

 

あの子が、ヘアアイロンを使って、

憧れのパーマヘアに挑戦したのは、

夏休みが間も無く終わりを迎える頃のことでした。

 

真剣に鏡を見つめるあの子を覗いてみれば、

どちらかと言うと、男らしい印象だったあの子が、

可愛らしい雰囲気に変身したではありませんか。

新しい発見です。

 

想像以上だったその姿には、とても驚いてしまいました。

 

似合う!

凄くよく似合う!!

 

絶賛する私の言葉に、

 

あぁ、どうしよう

俺、モテちゃうよね

 

なんて、要らぬ心配までしながら、アイロンを動かすあの子は、

なんだかとても楽しそうでした。

 

あの子の短い夏休みは終わりを迎え、

学校への登校が始まりました。

いつもよりも、少しだけ早起きをして、

パーマ風の髪型に整え、学校へ登校しているあの子が、

モテモテになったかどうかは不明ですが、

評判は上々なようですよ。

 

あなたによく似たあの子。

きっと、あなたも、パーマヘアがよく似合ったのでしょう。

 

もしも、あなたが此処にいてくれたのなら、

俺もやりたい

なんて、今頃は、親子で同じ髪型を楽しんだのかも知れませんね。

 

きっとあなたも、

男らしい印象から、可愛らしい雰囲気へと、変身したことでしょう。

 

未開拓の領域へと、足を踏み入れたあなたのその姿に、

私は、きっとまた、こっそりと惚れ直しながら、

鏡の前に仲良く並んだ2人の姿を、

写真に収めていたのかも知れません。

 

年を重ねても、いつも若く見られていたあなたはきっと、

成長したあの子の隣に並べば、

少し歳の離れた兄弟のように見えたのかも知れませんね。

 

似合ってるよ

 

なんてお互いに笑い合う2人を、カメラ越しに見守りながら、

私はまたひとつ、

そこに、幸せのカケラをみつけていたのでしょう。