拝啓、空の彼方のあなたへ

きっと、空に近い場所にいるあなたへ伝えたいこと。手紙、時々、コトバ。

嫌な出来事

あなたへ

 

先日、あの子と一緒に、外出をした時のことでした。

 

ちょっと、そこまで。

 

そんな外出でしたが、

あの日は、あの子との久し振りの外出だったにも関わらず、

少し・・・いえ、本当は、

とても嫌な気持ちになる出来事がありました。

 

詳細は、割愛しますが、

少しだけ、説明するなら、変わった方との遭遇でした。

 

普段は、穏やかなタイプですが、

あの日ばかりは、その出来事に、怒りを露わにしたあの子。

 

興奮気味のあの子と家に帰り、

出来事についての話の流れから、

あの子が話して聞かせてくれたのは、

言い合いや、喧嘩についてでした。

 

喧嘩になるとさ、

もういいよ!って、怒って帰る人っているじゃん?

俺はね、それは違うと思うんだ

 

例えば、友達と喧嘩になった時、

あの子は、和解が出来るまで、話し合いをするのだと、

普段の私が見ることの出来ない、

外でのあの子のことを話して聞かせてくれました。

 

あの子の話に頷くと、

あなたの遺影へと視線を移したあの子は言いました。

 

次も、必ず、生きて会える保証など何処にもない と。

 

また明日ね

 

いつも通りのハイタッチをして、

笑顔で別れたはずなのに、

また明日が、来なかった日を知っているあの子。

 

じっとあなたの遺影を見つめた、あの時のあの子からは、

私には、別な声が聞こえたような気がしました。

 

お父さんには、もう二度と会えない と。

 

あなたを見送り、

私たちは、個々に、

永遠も、当たり前も、何処にもないことを学びながらも、

それについて、あの子と話し合ったことは、

これまで、あまりなかったように思います。

 

あの場所へ、寄り道をしなければ良かった。

 

これは、あの出来事の第一印象でしたが、

本当は、そうではなかったのかも知れません。

 

あの出来事をきっかけに、

あの子が、日々、

何を大切に過ごしているのかを知る機会が出来ました。

 

あなたの遺影をじっと見つめたあの子が、

どんなにあなたを恋しがっているのか。

普段は、見せてはくれないあの子の顔を知ることが出来たのも、

此処にいないあなたから、

私たちは、同じことを学び、

同じものを大切に過ごしているのだと、

お互いのことを話し合えたのも、

とても大切な時間だったと思います。

 

あの日の出来事は、

偶然が重なり、嫌な気持ちの残る出来事でしたが、

あの子との大切な時間を持つための、

必然だったのかも、知れませんね。