拝啓、空の彼方のあなたへ

きっと、空に近い場所にいるあなたへ伝えたいこと。手紙、時々、コトバ。

心を込めて褒める時間

あなたへ

 

楽しくて仕方がないよ

俺ね、これ、何時間でも出来るよ

 

これは、冬休み中のあの子の言葉。

 

パソコンを使って、

設計図を作成するという宿題に向き合っていたあの子は、

とても楽しそうに、画面に向かう姿を見せてくれました。

 

自宅で、設計図を作るあの子を見たのは、初めてのこと。

 

興味津々で、パソコンの画面を覗く私に、

どんなものを描いているのか、

詳細を話して聞かせてくれたあの子は、

楽しくて仕方がないと、笑っていました。

 

これまでは、授業で作ったのだという設計図を、

プリントアウトしたものを、幾つか持ち帰り、見せてくれていましたが、

やはり、目の前で、

設計図を作成する姿を見るのは、印象が変わります。

 

改めて、

いつの間に、こんなに凄いことが出来るようになったのかと、

自宅のパソコンに向かうあの子の姿を眺めた時間は、

驚きと、感動の時間でした。

 

模型や設計図。

 

思えば、

専門学生になってからのあの子は、

何かを覚えるという勉強から、

学んだことを生かして、

自分で考え、形にする機会が、とても増えたように思います。

 

そうして、私の中で、

自然と増えていったのは、あの子を褒める時間です。

 

褒める時は、いつでも、あなたの分と、2人分。

親バカ全開で褒めちぎる私の言葉を、

あの子は、いつでも、とても嬉しそうに受け取ってくれます。

 

パソコンに向かうあの子へ、

いつものように、惜しみない褒め言葉を送りながら、

ふと、思いました。

 

私には、あと、どのくらい、

こんなふうに、あの子を褒める時間が残っているのだろうかって。

 

いつの日か、私の元から巣立っていくあの子。

 

私の元から巣立っていけば、

今と同じように、あの子の背中を押すことも、

褒めてあげることも出来ません。

 

自信を失くして、座り込んでしまった時も、

すぐ側で、立ち上がるまでを見守ることも出来なければ、

自信を失くしたことすら、

私には、知る術がないのかも知れません。

 

今、ここにある時間は、

あの子の中に、

たくさんの勇気を、詰め込む時間とも言えるのかも知れませんね。

 

私が側にいなくても、この言葉たちが、

ずっと、あの子の側に寄り添ってくれますように

 

こんな想いを込めて、

今、目の前にある、心を込めて褒める時間を大切に、

過ごしていきたいなって、

改めて、そんなことを思いました。